2020年12月22日(火) 18:00
未勝利を勝ち上がったばかりだけに7番人気と低評価だったが、大舞台でしっかりと結果を残したグレナディアガーズ
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、2歳王者決定戦の朝日杯FSを取りあげます。秋の芝GIで1番人気が猛威を振るう状況のなか、どんなアプローチで7番人気優勝馬を本命に指名できたのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、「俺プロ」出身の豚ファン氏です。先週の阪神JFに引き続き、今年行われた2歳重賞を振り返るところから予想をスタートさせます。そして、今回1番人気に推されたレッドベルオーブがレコード勝ちしたデイリー杯2歳Sのレースレベルを、 昨年の「C+」から 今年は「B」へと上げつつも、「上位3頭は枠なりに内を通って出したタイムなので、評価は控えめにした」と、絶対視は危険と判断しました。
ならば別路線組にもチャンスありとみて、本命に定めたのが未勝利戦を勝ち上がったばかりの7番人気馬グレナディアガーズでした。前走の未勝利戦は2着馬に3馬身差つける圧勝だったことに加え、「2着馬は次走快勝しており、前走のメンバーレベルは低くない」ことを評価。
さらに、「調教は先週CWでラスト1ハロン11秒台、今週は坂路で好タイムを出しており調子は良い」と強調します。初のマイル戦となった2走前には、レッドベルオーブに1秒2差の4着に敗れていましたが、「今回は距離の慣れも見込め、レッドベルオーブに勝つ可能性もある」と逆転を狙ったのです。
未勝利勝ち直後とはいえ、前走のレースレベルを分析したうえで本命に抜擢した慧眼はお見事
もうひとりは、億超えWIN5を2度的中させた“馬券億り人”こと真田理氏です。こちらは、丁寧なレース見解と展開の記述から予想をスタート。「阪神の外回り適性はフットワークが軽く跳びの大きい馬がいいのだが、人気サイドはフットワークが重く跳びもそれほど大きくなく、今回必要な適性がズレていて積極的に買えない馬が揃った」と分析します。
そして、阪神外回り適性の高い馬に狙いを定めてのグレナディアガーズ本命でした。「跳びが大きく外回り向く」ことに加え、前述のレース見解で指摘した「芝は時計の速い、やや前有利、やや内有利の馬場」に合致すると読み切ったのです。
また、対抗に推した1番人気3着のレッドベルオーブについても、2走連続でのレコード勝ちだったのにも関わらず、「フットワークに多少重さがあり速い馬場は若干割引」と指摘していたのも見事でした。
軸馬を疑うことから予想をスタートし、しっかりと適性を見抜いたことが好配当につながった
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高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。先週の重賞レースから予想家たちの頭脳を紐解くコラム。 関連サイト:ウマい馬券
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