2022年02月07日(月) 18:00
皆さんは昨年まで種牡馬だったホールウォーカーをご存じでしょうか?2005年から2008年にかけて浦和競馬所属として走り9戦4勝。スピードがあり高い素質を持ち合わせながらも、志半ばに引退。
最終的には南関東競馬のC3クラスで走っていた馬です。本来なら種牡馬入りという選択肢はなかったでしょう。しかし、(有)太盛の代表の齋藤實オーナーは競馬ファンから馬主になり、むかわ町にストロベリーフィールドファームも作った方ということを、以前伺いました。
ホールウォーカーの母ラツキーイソハル(父ジョッギング)は、現役時代に東海地区で大活躍し、母になってからも活躍馬を送り出した名牝。
そんなラツキーイソハルを繁殖として所有されていて、血統的にも非常に貴重なことから、その息子であるホールウォーカーを種牡馬入りさせ、ラツキーイソハルの血も残していきたいという、まさに齋藤ご一家の夢とロマンで種牡馬入りをしたそうです。
▲以前、ストロベリーフィールドファームさんにお邪魔させて頂いた時のホールウォーカー(撮影:高橋華代子)
種牡馬ホールウォーカーの最高傑作が、息子のフォクスホール(母オレンジスカイ、母父リキアイワカタカ)です。浦和の薮口一麻厩舎に所属し、2015年5月から2021年4月まで現役生活を送りました。重賞勝ちはありませんが、南関東の重賞戦線でも活躍。
フォクスホールの現役時代、重賞レースにも出走し好走していました(撮影:高橋華代子)
父ホールウォーカーは今年19歳。昨年種牡馬生活を引退し、現在は功労馬として、ストロベリーフィールドファームで悠々自適な生活を送っているそうです。
今度は息子のフォクスホールが、ストロベリーフィールドファーム所有の種牡馬として新生活をスタート。普段は太盛トレーニングセンターで過ごし、種付け時は白馬牧場に移動して行う予定ということです。
フォクスホールを管理していた薮口調教師は、「気持ちがとても前向きで一生懸命走る馬でした。最初はそれが空回りしていましたが、だんだんに大人になって走れるようになりました。無事に生まれて順調に走ってくれればいいですね」と、早ければ来春生まれてくる産駒を楽しみにしていました。
▲フォクスホールの馬房での様子、浦和競馬所属馬が普段過ごしている野田トレセンにて(撮影:高橋華代子)
父ホールウォーカーからバトンを受けて息子フォクスホールが種牡馬入り。夢とロマンにあふれていますね!
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高橋華代子
南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。
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