アプリ限定 2022年11月06日(日) 18:04
▲勝ち星の半分以上が牝馬という永島まなみ騎手(撮影:桂伸也)
永島まなみ騎手のしなやかで折れない心に迫る短期連載「ヤマトナデシコ」。第1回では大先輩・横山典弘騎手からのアドバイスが今年の飛躍の一因になっていることが分かりました。
第2回のテーマは「騎手としてのポリシー」。父は地方競馬の園田・姫路競馬で活躍した永島太郎元騎手(現・調教師)とあって、園田競馬場で生まれ育ったまなみ騎手は、地方競馬でのJRA交流レースの3着内率が70%と驚異の成績を残します。また、勝ち星の過半数が牝馬ながら「女は難しいです」と笑うのには、子供の頃の経験が。
(取材・構成=大恵陽子)
──最近のまなみ騎手の活躍を表す一つに、地方競馬場での安定した成績があると思います。JRA交流レースは10戦3勝で3着内率は70%に加え、ヤングジョッキーズシリーズでもトライアルラウンド佐賀で勝利を挙げました。
永島 JRA交流レースに乗せていただく時は、その日の馬場が前での決着になるのか、差しが決まりやすいのかを現地のジョッキーにアドバイスいただいて、上手く競馬に繋げられればいいな、と思っています。
──地方競馬はその日の馬場傾向が勝敗を大きく左右することが多々ありますものね。生まれ育った園田競馬場だと、どなたに聞くんですか?
永島 田中学さんや下原理さんにアドバイスいただいています。お二人とも昔からお世話になっていて、長い間ご活躍されているジョッキーです。前回、園田競馬場に乗りに行かせていただいた時は、砂の全面入れ替えを行ったという張り紙を見ました。園田は他の地方競馬場に比べると内を開けないんですけど、砂の入れ替え直後で内が深いか気になって田中さんに聞きました。そうしたら、「普段と変わらないし、馬場状態もいいよ」と教えてくださいました。こういった辺りは普段乗っているジョッキーの方しか分からないと思うので、たくさん教えていただいています。
▲普段乗っているジョッキーの方にアドバイスをもらう(撮影:桂伸也)
──園田に限らず、西日本の地方競馬場は小回りでコーナー4回のレースがメインですが、展開や仕掛け所を考える上で違う点はありますか?
永島 JRAのレースに比べると、基本的に前での決着が多いのかなとは思っています。4kg減もついているので、どのレースもなるべく前で競馬したいなとは思っています。
──今年も10カ月が終わりましたが、ご自身でベストレースを選ぶとすれば、どのレースでしょう?
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永島まなみ
2002年10月27日生まれ、兵庫県出身。栗東・高橋康之厩舎所属。父は園田競馬の元騎手で現在は調教師の永島太郎師。競馬学校騎手課程の第37期生で、同期には同じく女性騎手の古川奈穂騎手がいる。2021年3月6日小倉2Rでデビューし、翌週14日の中京2Rを自厩舎のアクイールで初勝利を挙げている。
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