2023年03月06日(月) 18:01
▲今回のテーマは「俺の騎乗論」(撮影:桂伸也)
以前から度々話題に上がる騎乗フォームに関する論争。岩田騎手もよく「トントン騎乗」と言われたことがあるそうですが、実はお尻はついておらず「ちゃんと見てほしい」と馬術から来ているという自身の騎乗フォームについて解説してくれました。
そこで突如、「馬を追っている最中に斤量56キロが0になる瞬間がある」とただ事ではない発言が。興味深い岩田騎手の「騎乗論」をお届けします。
(取材・構成=不破由妃子)
──中央に移籍されてきた当時、何度かインタビューをさせていただいたことがありますが、ご自身の騎乗フォームについて悩んでいたというか、ずいぶん迷っていた時期がありましたよね。マイナーチェンジを繰り返したりして。
岩田 あったねぇ。一時期はどうしたらいいんか、ホンマにわからんようになってたわ。トントンとか言われてさ。
──トントン論争(馬の背中にお尻をトントンつけての追い方の是非)、ありましたね。懐かしい。
岩田 それそれ。「トントンは良くない、トントンすることで馬の背中が傷む」って散々言われたけどさ、俺、お尻をトントンしているわけではないねん。川田(将雅)やってそうやで。お尻をついているわけではない。いろいろ言ってる人には、ちゃんと見てほしい。
──以前、レース映像を見ながら、福永(祐一)さんに岩田さんの騎乗について説明してもらったことがあるのですが、そのときも同じことをおっしゃってました。「みんな岩田くんを見てトントンしてるって言うけど、お尻はついてないんだよ」って。
岩田 そないして言ってくれてたんや。あのね、基本馬術の競走版なの。駈歩(かけあし)ってわかるかな・・・
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岩田康誠
1974年3月12日、兵庫県生まれ。1991年に公営・園田競馬でデビュー。4度の兵庫リーディングに輝き、2004年にはデルタブルースで菊花賞を勝利、地方所属騎手として初の中央クラシック制覇を達成した。2006年にJRAに移籍。2012年にはディープブリランテと日本ダービーを制覇、ロードカナロアとは日本馬初となる香港スプリントを勝利している。歯に衣着せぬ物言いと直線での「イン突き」は常に多くのファンを魅了している。
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