2024年02月21日(水) 18:00
先週で東京開催が終了。この東京開催は6日目、7日目、8日目と競馬場での仕事があり、現地にいましたが、どの日も盛況。これは競馬を仕事にしている者にはうれしいことですが、ビギナーのお客様にはなかなか過酷な環境でした。
なにが大変かというと、まずは馬券を買うこと。マークシートを使って買う、通常の券売機が劇的に減っており、すごく並ばないといけません。JRAが推進する、スマッピーやUMACAへの移行も分かりますが、初めて競馬場へ来た人にとって、それらの「馬券購入方法の敷居が高い」ことを認識する必要があると思います。また、コロナ以前は無料一般席だったエリアがスマートシートとなり、そういった方法があることを知らなかった人は競馬場で1日中、立ちっぱなし。
ビギナーズセミナーを担当した際には、なにかしら自分にできることを初心者にお伝えしているつもりですが、それも限界があります。2回東京、3回東京になれば、もっとたくさんのお客様が来場するでしょうし、その時には少しでもそういった状況が改善していればよいなあと思います。
【中山記念/エルトンバローズ】
マイルCS以来のレースとなりますが、1月下旬から栗東で追い切りをスタートしており、坂路とCWを併用して、ここまで十分な調教量をこなしています。1週前追い切りはCWで古馬OPイクスプロージョンを追走しましたが、楽に先着。6F81.4秒は毎日王冠やマイルCSの1週前よりも時計的には遅くなりましたが、併せ先着という内容は同じです。
最終追い切りが坂路というのも近2走と同じ。2F24秒台、1F11秒台という内容も同じです。実際の追い切りの動きはまだ確認できていないため、映像を確認してからの最終判断とは思っていますが、現時点で調教内容に関して気になるところはないと言ってよいと思います。
調教内容に気になるところはないエルトンバローズ(2月20日撮影)
【中山記念/マテンロウスカイ】
エプソムC3着以来の重賞出走だった前走は5着。いつものような先行策ではなかったことを考えると、いろいろと収穫のある着順だったと判定することもできるでしょう。そこから中2週。ローテーション自体はエプソムCの時と同じですが、最終追い切りの時計の出方も当時とほぼ同じ。1週前追い切りを消化しているのも同じですし、むしろ今回は週末にも時計を出しているので、追い切り本数は多くなっています。
調教内容から気になるようなことはありませんが、・・・
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井内利彰
調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ
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