2024年10月19日(土) 18:00
20年ほど前まで、ダービー馬が「菊花賞」に出走するのはごく自然のスケジュールだった。1984年から2003年の20年間には、ダービー馬が菊花賞に14頭も出走している。成績は[2-3-3-6]。
ところが、スピード化が進みしだいに長距離型の減少した2004年から2023年の20年間は、菊花賞に出走したダービー馬は6頭に減った。成績は[3-1-0-2]。この間に三冠馬が3頭も誕生(05年ディープインパクト、11年オルフェーヴル、20年コントレイル)しているので、菊花賞の重要性自体は失われていない。今年、昨年のタスティエーラ(日本ダービー1着→菊花賞2着)に続き、ダノンデサイル(父エピファネイア)が挑戦するのは快挙にも近いことだ。
ただ、グレード制が成立して40年、前出の勝ち馬5頭はみんな三冠馬であり、本番前に1戦していた。ダノンデサイルは5カ月の休み明け。また、「日本ダービー、菊花賞の二冠牡馬」は長い歴史のなか、1973年のタケホープだけであることが知られる。
だが、先週のチェルヴィニアは5カ月の休み明けでGI秋華賞を制した。翌日、・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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