移籍後初の重賞制覇! 兵庫ゴールドカップを振り返る──出遅れ癖解消のカギは“歯”だった!?

2024年10月22日(火) 18:01

太論

▲エコロクラージュとのコンビで兵庫ゴールドカップを勝利した小牧太騎手(撮影:稲葉訓也)

先週の兵庫ゴールドカップで、移籍後初の重賞制覇を決めた小牧騎手。しかも後方追走からの鮮やかな差し切り勝ちで、その存在感を存分に見せつけてくれました。パートナーは、兵庫の生え抜き、エコロクラージュ。

「馬混みでもなんでもへっちゃら。精神的に強い」という頼もしいパートナーですが、普段の調教や返し馬では一変、まったく言うことを聞いてくれないそうで…。今回はレースを振り返りつつ、「だいぶ変わり者」だというエコロクラージュについて伺いました。

(取材・構成=不破由妃子)

馬混みも全然へっちゃらな馬だけど、なぜか返し馬ができない!?

──エコロクラージュで挑んだ兵庫ゴールドカップで重賞初制覇。おめでとうございます!

小牧 ありがとう。ナイターのメインレースで勝つのは気分がいいね。全国からメンバーが集まってきていたし、どれだけ走るんかなぁという感じやったけど、終わってみれば強かったね。ホントに強いわ。

──5番人気という評価でしたが、自信満々で乗っているように見えましたし、前々決着の多い地方のレースとは思えない鮮やかな差し切り勝ち。本当に強かったです。

太論

▲4角8番手からの差し切り! その戦法を選択したワケは…?(撮影:稲葉訓也)

小牧 なんせ先頭に立ったら止めてしまう馬やから、タイミングを計って追い出して。

──ああ、そのタイプでしたか。

小牧 うん。でもね、そこだけ気を付ければ、レースでは何も考えなくていい。なんでもできる馬やと思う。

──今回はゲートも決まりましたね。

小牧 前回もそうやったけど、いつも出遅れていた馬でね。絶対に何かあるはずやと思って、「歯が尖っていたりしてるんちゃうか」って指摘をしたんですわ。

──歯が尖る!?・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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