【ジャパンCなど予想】近年好走傾向にある調教のタイプとは? 有力馬の調教内容をジャッジ

2024年11月20日(水) 18:00

日本総大将ドウデュースの仕上がりは?

 先週のマイルCS。当コラムで少し触れた調教適性、予想バイブルで対象馬を絞った調教のミカタでした。5頭の馬連ボックスなら調教適性通り、でしたが、そこは1頭軸にこだわる私ですので、残念ながらの結果となってしまいました。ただ、予想のベクトルが間違っていなかったことは今週以降の京都開催にも繋がってくると考えています。

 さあ、今週はジャパンC。調教適性ではないメンバー構成といった感じもしますが、近年好走しているのが、追い切り本数が標準以上の併用系統の調教タイプ。ここは基本線として重要になりそうですが、それでは外国馬を評価できないところが難点。これをどう考えるか、もう少し考えを煮詰めようと思います。

【京都2歳S/エリキング】

 新馬、野路菊Sと連勝。特に前走は変則開催翌週のレースということもあり、レース当該週の追い切りは行わずに結果を出しました。そういった意味で今回、どのような最終追いでくるか、非常に興味深いところはありました。

 まず、1週前追い切りがCWで古馬3勝クラスを追走して先着。この内容で十分な負荷をかけているので、最終追いはあまり時計を出さないのかもと勝手な想定をしていました。しかし、坂路での4F時計は52.8秒。自己ベストを更新する時計になっていて、調教内容としては前走以上と評価すべきなんだと思います。

調教Gメン研究所

前走以上の調教内容を消化したエリキング(11月20日撮影)

【京都2歳S/サラコスティ】

 中7週の前走はレース前週の日曜日に週末追い切りでCW6F80.0秒の負荷をかけての勝利。日曜日は左回りになるので、中京も意識した上での調教パターンかなと思いますが、最終追い切りは坂路でした。

 今回も最終追い切りは坂路。4F55.7秒と時計はそんなに速くありません。週末追い切りもあまり速い時計ではなく、1週前追い切りのCWが6F79.7秒をマーク。これがなかなか判断の難しい追い切りで、前半が速いラップで後半落ち着くという内容。強い負荷をかけてきたことは間違いなく、決して悪い調教内容ではないと思います。

【ジャパンC/ドウデュース】

 天皇賞(秋)は衝撃のパフォーマンス。あれだけのレースをすれば疲れるだろうなと思いますが、・・・

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井内利彰

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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