【中山金杯】アルナシームが重賞2勝目 2000m自己ベストタイムでの快走に期待膨らむ

2025年01月07日(火) 18:00

レコードに迫る好時計決着 各馬のパフォーマンスの評価は

重賞レース回顧

中山金杯を制したアルナシーム(撮影:下野雄規)

 近年、中山金杯2000mが前半から息の入りにくいハイペースになることはなく、例年は前半1000m通過60秒台が標準。速くても59秒台後半だったが、今年は前後半の1000m「58秒7-59秒4」=1分58秒1。この10年ではもっとも厳しい流れで、勝ち時計は中山金杯レコード(2015年ラブリーデイの1分57秒8)と0秒3差、史上2位の走破時計が記録された。前半1000m通過58秒7は1996年以降最速なので、レース史上最速だった可能性大と思える。

 先行抜け出しタイプが多く、スローになる予測はなかったが、やや気負い気味だった1番人気のクリスマスパレード(父キタサンブラック)が1コーナーでハナを切る形になると、強気なH.ドイル騎手の2番人気馬ホウオウビスケッツ(父マインドユアビスケッツ)がこれを厳しくマークし、単騎逃げは許さない展開。他の先行タイプも速いペースを離されずに追走の流れは、追い込み馬有利の展開になった。

 勝った4番人気の6歳牡馬アルナシーム(父モーリス)は、祖母が名牝ドバイマジェスティ。母ジュベルアリ(父ディープインパクト)の全弟には、皐月賞馬アルアイン、日本ダービー馬シャフリヤールがいる。1600mにも、1800mにも快時計があり、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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