【ヴィクトリアM予想】高速巡行力が問われやすいGI

アプリ限定 2025年05月15日(木) 18:00

こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。

今週YUTA氏が注目したのは、東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!

前哨戦との関係性に注意

 まずはコースの特徴について。

 先週のNHKマイルCの回でも述べたが、東京芝1600mは向正面奥からのスタートで、最初のコーナーである3角までの距離が500m以上と長く、また、スタート直後は緩やかに下っているので、テンのスピードは上がることが多いが、レース中盤にあたる3〜4コーナーで一旦ペースが緩みやすく、そこから直線で再度加速して瞬発力が問われやすいコースとなっている。

 次にレース傾向について。

 高速馬場下で終始ペースが緩まない高速巡行戦になりやすいこと、Bコース替わりの初週に行われること、これらが相まって先行馬の台頭が多くなっており、過去10年の3着以内好走馬のうち15頭が4角6番手以内に位置していた馬であった。一方で、4角11番手以降から好走した馬はわずか4頭と苦戦が目立っており、基本的には中団より前の位置を取りそうな馬を重視するのが得策だろう。

 また、前走で勝利してからここに臨んできた馬が不振傾向であるというのも特徴的。

YUTAの「この馬どっち?」

 上の表は過去10年の前走着順別成績だが、前走1着馬の好走率は前走掲示板外の馬よりも悪くなっているのが見て分かる。

 これは上で述べたこととも繋がってくるが、このレースでの前走1着馬というのは中山牝馬Sや阪神牝馬S、福島牝馬Sといった前哨戦の勝ち馬であることが多く、これらのレースは高速巡行戦となるヴィクトリアマイルとは全く違った適性が要求されるので、そこで勝利している馬=ヴィクトリアマイルへの適性が高くない馬という図式が多くの場合で成り立つからだと推察される。

 さらに、先週のNHKマイルCが典型例だが、マイルの高速巡行戦では1400m以下での実績が強みとなりやすく、昨年人気薄で勝利したテンハッピーローズも1400mのリステッドを勝利していたように、今年も該当馬は注意が必要な存在となりそうだ。

【上位人気想定馬ジャッジ】

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

YUTA

2021年9月の俺プロ最強位バトルで上位入賞し、同年11月にウマい馬券でデビュー。2023年には年間プラスを達成し、その実力が本物であることを証明した。回収率はもちろんのこと、全予想家の中でも上位を誇る安定した的中率の高さもYUTA氏の特徴で、派手さはないものの万人受けする予想でファンを拡大している。

関連情報

新着コラム

コラムを探す