2025年05月16日(金) 18:03
▲「あぁ、止まる…」の真相を明かす(撮影:下野雄規)
5月10日はショウヘイと京都新聞杯、11日はアドマイヤズームとNHKマイルカップに参戦した川田騎手。今回は両レースの回顧を中心にお届けします。
まさかの結果となったNHKマイルカップ。ジョッキーカメラが拾っていた川田騎手の“心の声”が話題になりましたが、その原因は落鉄にあったといいます。外れる箇所、レース条件、馬によって影響度が異なるという落鉄。今回の事象に触れながら、詳しく解説します。
一方の京都新聞杯では、ショウヘイがダービー出走を決める重賞制覇。「馬の調子は調教時計だけで判断できない」と強く唱える川田騎手に、勝敗を左右した馬の“体調”と“メンタル”について伺いました──。
(取材・構成=不破由妃子)
──NHKマイルCのアドマイヤズーム(14着)は、ちょっとショッキングともいえる結果となりましたが、スタートして割と早い段階で落鉄していたようですね。レース後のコメントにあるように、「3角から走りがおかしくなった」と。
川田 状態は前走より明らかによかったのですが、3コーナーで急にトモが抜けて走りがバラけてしまった。少しわかりやすく言うと、後肢が滑るような感じになってまとまった走りができなくなり、バランスが崩れた走りになってしまった。それでも形を作りながら乗ってきてはいるので、見た目にはハッキリとわからないと思いますが、明らかに後ろから推進力が伝わってこなくなったんです。
──その時点で落鉄の可能性を考えた?
川田 いや、今回はまったくわからなかったですね。レース映像を見直すと、早い段階で落としていたわけですが、たとえば後ろから乗っ掛けられたとか、そういう“何か”があったわけではない。だから、「なんだこれは…」という感覚で。この走りでは直線も動けないんだろうなと思いながら動かして行ったんですけど。
──残り400mを過ぎたあたりですかね、ジョッキーカメラの映像に「あぁ、止まる…」という川田さんの声が入っていて。
川田 心の声が漏れてましたね。あの瞬間に急に走れなくなったわけではなくて、3コーナーでトモが滑って以降、いい走りにはならなかった。動けないんだろうな、やっぱり動けないか…という状態から、さらに・・・
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川田将雅
1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。
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