2025年05月18日(日) 18:00
近5年のオークス馬の血統表をみると、デアリングタクトはサドラーズウェルズ≒ヌレイエフの3/4同血クロス4×5で、チェルヴィニア、リバティアイランド、スターズオンアース、ユーバーレーベンもヌレイエフの血を引く。あとキングカメハメハ経由が多いのはたしかだが、同時にミルリーフの血も引いていることが多い。東京芝中距離を差す斬れといえば今でもヌレイエフとミルリーフなのだ。桜花賞馬は5頭出走し[3-1-0-1]。いっぽう今年の桜花賞はダイワメジャーの孫のワンツーだったが、ダイワメジャーの血を引く馬は桜花賞[2-4-1-16]オークス[0-0-1-12]というデータも。過去5年において二桁人気で馬券に絡んだ馬は4頭おり、うちドゥーラとウインマイティーがステイゴールドの血を引いており、またハギノピリナは3代母がディクタス×ノーザンテーストだから、ヒモ穴警戒はステイゴールドの血としておきたい。(解説:望田潤)
アイサンサン
アカイイトやエニシノウタの全妹。牝祖アーンティベティーはリンダヴィスタH(米G3・ダ8.5F)2着でブルポイズ≒ガガの3/4同血クロス3×4をもつ。キズナ×シンボリクリスエスはソングライン、ジューンテイク、タイトニットなどと同じでよく走っている配合だ。伸びのある体型はアカイイトと似ているが、こちらのほうがシンボリクリスエスが強い。ジワジワ詰めたこぶし賞を見ても距離延長はプラスだろう。姉のように大一番でアッと言わせるか。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
アルマヴェローチェ
モンドキャンノやカリボールの姪で、母ラクアミはJRA3勝(芝1400〜1600)。母母レイズアンドコールはアイビスSD3着で、子孫にサクラバクシンオーのスピードをよく伝えている。父ハービンジャーはキングジョージVI世&クイーンエリザベスS勝ち馬で、ディアドラ、チェルヴィニア、ナミュールなど牝馬の大物も出す。脚長で大箱向きのストライドで、タイプとしてはナミュールと似て、末脚は確実だし馬場が渋ってもOK。2400だと1600ほどは弾けないかもしれない。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
ウィルサヴァイブ
アバンデルの3/4妹で、シュトラウスやフォラブリューテの姪。母母ブルーメンブラットはマイルCS勝ち馬。父アルアインはシャフリヤールの全兄で皐月賞と大阪杯に勝ちコスモキュランダを出している。父は機動力に富む中距離馬だったが、本馬は430キロの細身でディープインパクトやハービンジャーのしなやかさが強い。芝1400〜1600を使われてきたが体質はオークス向きといえる。一昔前のオークスの穴馬という雰囲気で、ヒモ穴には一考。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
エストゥペンダ
母エストレチャダはアルゼンチン産でワヤS(米G3・芝12F)に勝った。母父オフリーワイルドはサバーバンH(米G1・ダ10F)勝ち馬。ノーザンダンサーの血をもたないエストレチャダに、ヌレイエフ≒サドラーズウェルズ5×3のサートゥルナーリアが配されたのは評価できる。母方にはハイペリオン的な粘着力が強く、サートゥルナーリア産駒にしては実直にジワジワ脚を伸ばすが、フローラSではサートゥルナーリア産駒らしく行きたがってしまった。好位で折り合えればもう少し。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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