【ヴィクトリアM】アスコリピチェーノが古馬マイル女王に 最後方から全頭を差し切った驚異的な末脚

2025年05月19日(月) 18:00

勝因は最後まで諦めない「強いメンタル」

重賞レース回顧

ヴィクトリアマイルを制したアスコリピチェーノ(撮影:下野雄規)

 アスコリピチェーノ(父ダイワメジャー)の、ものスゴイ勝ち方を見てしまった。勝ち時計が速かったわけではない。上がり3ハロンの記録が飛び抜けていたわけでもない。

 だが、行き脚のつかなかった前半は後方2番手に置かれ、直線に向いて残り400mの標識を通過した地点では、まだ離して先頭だったアリスヴェリテ(父キズナ)以外の馬群は横に広がっていたとはいえ、位置取りは間違いなく最後方だった。

 とてもではないが届かないと映った。期待を裏切る凡走に終わるのか、とさえ思えた。ところが残り300mばかりのあいだに、前にいた16頭をすべて差し切っていた。

 良馬場発表とはいえ・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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