【日本ダービー予想】昨年はエピファネイア×BCJフィリーズ2着 「父2400質、母マイラー質」が勝つレース

2025年05月25日(日) 18:00

近5年のダービー馬の父は、ディープインパクト(シャフリヤール、コントレイル)、ハーツクライ(ドウデュース)、サトノクラウン(タスティエーラ)、エピファネイア(ダノンデサイル)。いずれも現役時は中長距離、2000より2400を得意とした馬だ。いっぽう母に目を転じると、シャフリヤールの母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。コントレイルの母母フォークロアはBCジュベナイルフィリーズ(米G1・ダ8.5F)勝ち。ドウデュースの母ダストアンドダイヤモンズは北米ダ短距離重賞を2勝。タスティエーラの母パルティトゥーラは全3勝が芝マイル。そしてダノンデサイルの母トップデサイルはBCジュベナイルフィリーズ2着。こちらは北米スピード血統のマイラーばかりで、父2400質×母マイラー質の配合が勝ちやすいのが近年の日本ダービーといえる。(解説:望田潤)

エムズ

 ダノンファンタジーやスティンガーグラスの半弟で、母ライフフォーセールはブエノスアイレス州大賞典(亜G1・ダ2200m)勝ち馬。母父ノットフォーセールはアルゼンチンのリーディングサイアーでサトノフラッグ=サトノレイナス兄妹の母父でもある。脚長で母方のサーゲイロードやグレイソヴリンのしなやかさで走る馬で、ドゥラメンテ産駒にはあまりいないタイプ。京都新聞杯は緩い馬場で2着を死守。良馬場ならもっとやれるだろう。

距離◎ スピード○ 底力○ コース◎

エリキング

 ATCフライトS(豪G1・芝1600m)のファンスターの甥で、ATCオールエイジドS(豪G1・芝1400m)などに勝ったトファネやATCメトロポリタンH(豪G1・芝2400m)のノーコンプロマイズのイトコ。母ヤングスターはBRCクイーンズランドオークス(豪G1・芝2200m)勝ち。牝祖ユーザーフレンドリーは英オークス馬。母がシャーリーハイツ4×4なので、重厚かつしなやかなストライドで走る。中山より東京向きだし距離延長もプラス。皐月賞11着はノーカンでいいだろう。

距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

カラマティアノス

 サトノフラッグやサトノレイナスの甥で、ニューバラードのイトコで、母ダンサールはJRA3勝(芝2000)。母母バラダセールはアルゼンチンの3歳牝馬チャンピオン。父レイデオロは日本ダービーや天皇賞(秋)に勝ちサンライズアース、トロヴァトーレ、ウォーターガーベラなどを輩出。母譲りの持続力が光る中距離馬で、共同通信杯もしぶとく脚を伸ばしていた。ハーツクライ的でハイペリオン的な末脚は東京向きで、皐月賞より着順は上げられるはず。

距離◎ スピード○ 底力○ コース◎・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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