【オークス】カムニャックが鮮やかな追い込みで戴冠 シュタルケ騎手の絶妙な手綱さばきが光る

2025年05月26日(月) 18:00

名馬キタサンブラックを想起させる配合

重賞レース回顧

オークスを制したカムニャック(撮影:下野雄規)

 4番人気に支持されたカムニャック(父ブラックタイド)の鮮やかな逆転の追い込みが決まった。マッチレースになったゴール寸前、岩田望来騎手の騎乗した桜花賞2着のアルマヴェローチェ(父ハービンジャー)と激しい追い比べになったが、馬体を離すように外から伸び切ったカムニャックの闘志と底力がアタマ差だけ上回った。

 カムニャックが少しずつ支持率を上げたのは、良馬場に回復したとはいえ外枠の方が最後に伸びる微妙な馬場状態と、父ブラックタイド(その父サンデーサイレンス)、母の父サクラバクシンオーの配合は大成功したキタサンブラックと同じ配合で、同じ鹿毛。大跳びのストライドに、ビッグレース向きだったキタサンブラックを連想させるところがあったからかもしれない。

 まして3代母は1995年のオークスを外に回って強烈に差し切ったダンスパートナー(父サンデーサイレンス)。近年のオークスは、父方か、母方に、牝馬クラシックで快走した名牝が登場する馬ばかりが勝ち続けている時代でもある。

 鞍上のA.シュタルケ騎手(51歳)の絶妙な手綱さばきも素晴らしかった。好スタートを切ったが外枠だけに無理に位置を取りに出ず・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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