2025年05月30日(金) 19:00
今週末は日本ダービー!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る
2019年の日本ダービーは12人気のロジャーバローズが優勝。当時ウマい馬券で公開した最終予想でもロジャーバローズを3番手に推奨。1〜4着馬は本命〜4番手に推奨した馬が上位を独占。大本線で日本ダービーを的中することになりました。
2019年の日本ダービーは「配合トレンドの転換」が始まった年でもあります。
「血統ビーム」が30年近く前に提唱したオリジナルの「国別血統タイプ」と「血統系統」を用いて、2019年以降の日本ダービーを「人気薄」で走った馬を分析すると、血統傾向に明確な傾向が表れます。その傾向は2018年以前の10年とは大きく変化しました。
2019年の日本ダービーは「トレンドの転換」に気づいた成果が表れた年でもあります。トレンドが転換した大きな要因は、日本ダービーが行われる東京の路盤の変化と種牡馬、繁殖牝馬が変化したから。
「有利な血統傾向が明確に出る≒血統トレンドが発生」するのにも、理由があります。今の東京芝2400mGIで欧州から輸入された血統馬が有利になりやすい理由を2つのポイントに絞るなら、次のようになります。
・今の東京芝の路盤は欧州要素を強化した馬の方が速く走りやすい ・今の日本の種牡馬、繁殖は欧州の血が濃い馬を配合した方が能力の高い馬も出しやすい
(「端的に絞るなら」のポイントですから、詳細な分析は電子書籍「日本で欧州血統を買うと儲かる理由」などを参照ください。より深い興味のある方は「亀谷競馬サロン」で亀谷本人に直接質問してください)
もちろん、この変化、傾向は日本ダービーでいきなり表れるのではなく(いきなりだったら予想できない)、毎週70レース近く、800頭近くが走るJRAの競馬にも表れていました。その集大成ともいえる、日本ダービーは象徴的に表れたわけです。
2019年以降の日本ダービーで有利な血統(人気薄で走りやすい血統)は以下の2点のいずれかに合致する馬です。
・父か母父の国別血統タイプが「欧州型」特に外国生産か持ち込み馬 ・父か母父の血統大系統が「ナスルーラ系」
2019年の勝ち馬ロジャーバローズは父がディープインパクト。母父の国別血統タイプは「欧州型」。大系統はノーザンダンサー系。母リトルブックはイギリス生産馬。
2020年に10人気3着のヴェルトライゼンデは母父が「欧州型」。母マンデラはドイツ生産馬。
2021年に9人気3着のステラヴェローチェは父がバゴ。欧州型でフランス生産馬。
2022年に7人気3着のアスクビクターモアは母父が欧州型。母カルティカはイギリス生産馬。
2023年4人気で優勝したタスティエーラは父サトノクラウンが欧州型の持ち込み馬。その父マルジュ、母ジョコンダIIはアイルランド生産馬。
2024年に7人気で3着のシンエンペラーは父も母父も欧州型。フランスからの輸入馬。
「欧州から輸入された欧州繁殖」が父か母の馬は出走馬全体では20%程度。平均すると1レースでの出走頭数は2〜3頭。それでいて、日本ダービーでもこれだけ高い確率で走っているのは驚異の確率。
そして、先に書いたように、日本ダービーの傾向は過去の日本ダービーだけの事象だけから導き出すのではなく、毎週70レース近く行われ、800頭近くが走るJRAのレースを「血統ビーム」の独自データを用い、AIも活用した分析から紐づけて導き出すのです。
また、ここ数年の東京芝2400mGIは「大系統ナスルーラ系」が強調された馬も、わかりやすく走っています。
先週のオークスも「父か母父が大系統ナスルーラ系」の出走は3頭のみ。母父ナスルーラ系のカムニャックが1着。タガノアビーが3着。
昨年の日本ダービーも「父か母父ナスルーラ系」の出走は3頭。勝ち馬のダノンデサイルが母父ナスルーラ系。
2022年も「父か母父ナスルーラ系」の出走は3頭。勝ち馬のドウデュース、3着アスクビクターモアが母父ナスルーラ系。
21年も「父か母父ナスルーラ系」の出走は3頭。勝ち馬のシャフリヤールが母父ナスルーラ系。3着のステラヴェローチェは父ナスルーラ系。
少数精鋭の「大系統ナスルーラが強調された馬」がわかりやすく激走するのは「父系ナスルーラ系は欧州、日本ではマイナーな父系」であることと「ナスルーラはグレイソヴリン、プリンスリーギフトの源泉」であることが大きな理由。
マイナー血統は主流血統の活力を強化すると同時に希少価値のアドバンテージもあります。またグレイソヴリン、プリンスリーギフトの能力の方向性は今の東京芝で有利になりやすい特徴も兼ね備えます。「大系統ナスルーラ系」は結果的に今の東京芝2400mで有利な適性とGIで大事なスケールを強化する作用を持ち合わせているため、わかりやすく激走フラグが立つのです。(大系統が馬券で有効なのは激走フラグがわかりやすく表れるから)
クロワデュノールの母はライジングクロス。欧州イギリスの生産馬。特筆すべきは、その父ケープクロスの母父が「アホヌーラ」であること。「アホヌーラの傍流の活力」は世界レベルの名馬を生み出す重要なスパイスとなっています。
現在12連勝中のスーパースプリンター、カーインライジング。先日のクイーンエリザベスSでもローシャムパークに圧勝したヴィアシスティーナ。日本の競馬ファンにも何度も圧倒的な力を見せつけたロマンチックウォリアー。これらすべての名馬は「アホヌーラ」の血を持つ馬。なお先日のNHKマイルCを勝ったパンジャタワーもアホヌーラを持つ馬。オークスで激走したタガノアビーもアホヌーラを持つ馬。では、出走する馬にアホヌーラを持つ馬がどれほどいるかというと…ほとんどいないのです。
クロワデュノールも「アホヌーラの活力」を世界のホースマンに示す名馬に仲間入りすることでしょう。
父キタサンブラックの母父サクラバクシンオーは「大系統ナスルーラ系」。先週のオークスは1、2着ともにサクラバクシンオーを持つ馬。カムニャックはキタサンブラックと同じく父がブラックタイドで母父がサクラバクシンオー。
クロワデュノールは、今の日本ダービーで重要な「欧州輸入血統」が強化された馬であり「アホヌーラとナスルーラの活力」にも満ち溢れた配合馬。高い確率で馬券圏内に走ることでしょう。スターは時代の流れ≒トレンドに乗って生み出されるもので、血統とは馬作りのトレンドを示す羅針盤でもあるのです。
なお、馬券予想は妙味のある馬を導き出すことも重要。オッズ予測も考慮した馬券予想の最終見解はウマい馬券で公開します。
著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の日本ダービー予想はレース当日までにウマい馬券で公開!
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亀谷敬正
血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。⇒ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中
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