2025年06月01日(日) 18:00
23年と22年の勝ち馬ソングラインはキズナ×シンボリクリスエス。21年ダノンキングリーはディープインパクト×ストームキャット。20年グランアレグリアはディープインパクト×タピット。そもそも安田記念は差し優勢のレースだが(過去5年の連対馬の4角順位は平均8.9)、ディープインパクトやストームキャットやシアトルスルー経由のナスキロ血脈が生むストライドが、長い直線で爆発するレースともいえるだろう。過去10年においては、牡セン[7-5-9-119]連対率8.6%、牝[3-5-1-12]連対率38.1%で、牝馬が7年連続連対中。いっぽう近5年で4角5番手以内で馬券に絡んだのは、ロマンチックウォリアー、セリフォス、シュネルマイスターと、いずれもヌレイエフ≒サドラーズウェルズの血を引く牡馬。今年の登録馬で牝馬はブレイディヴェーグだけなので、ヌレサドをもつ牡馬の前残りから入る手もあるか。(解説:望田潤)
ウインマーベル
ウインアイルビータの全弟で、母コスモマーベラスは愛知杯2着。ペプチドルビー〜ペプチドヤマト親子も近親。牝祖シングルブレイドはガゼルH(米G1・ダ9F)勝ち馬。アイルハヴアナザー×フジキセキはアナザートゥルースなどと同じで高確率で成功した。父のダンジグやロベルトのパワーが強く急坂コース向き。マイルCSはジワッと先行して見せ場十分の3着だったが、ベスト距離は実績どおり1400。東京マイルだと先行しても最後少し甘くなりそうな…。
距離○ スピード◎ 底力○ コース○
ウォーターリヒト
ウォーターガーベラの半兄で、レッドアネモスやバンデルオーラの甥で、母ウォーターピオニーはJRA3勝(芝ダ1400)。母母マチカネハヤテはJRA5勝(全て芝1200)。父ドレフォンはジオグリフ、ミッキーファイト、アドマイヤデイトナなどの父。父系も牝系もマイラーで、プリンスリーギフトのクロスらしく前がいい走りで、芝大箱マイルは[3-1-1-1]と常に末脚確実。最大の新星だが、ドレフォン産駒だから1分31秒台の高速戦になって追い込めるかどうか。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
エコロヴァルツ
ウォータースペースの全弟で、ヴェントヴォーチェのイトコで、母プティプランセスはJRA3勝(芝1800〜2000)。牝祖マサケはハニームーンH(米G3・芝9F)勝ち。父ブラックタイドはディープインパクトの全兄でキタサンブラックやカムニャックを輩出。母系に気難しいオリオールの血が入るので極端なケイバしかできなかったが、最近は馬群の中でも落ち着いて走れている。ここも好位追走で食い下がるが、血統も走りもマイラー然とはせずベストは大箱1800だろう。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
オニャンコポン
マイナーズライトの半弟で、サトノインプレッサの甥で、母母サプレザはパン賞(仏G3・芝1400m)などに勝ちマイルCSは3着2回。父エイシンフラッシュは日本ダービーと天皇賞(秋)に勝ちヴェラアズールやココロノトウダイなどを輩出。エイシンフラッシュ×ヴィクトワールピサと重厚な芝中距離血統だが母母はマイラー。京成杯の勝ち馬で、ベストは1800〜2000だろう。エイシンフラッシュ産駒らしく揉まれ弱い面があるので、マイルだと大外から差すしか手がないか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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