【日本ダービー】人気に応えたクロワデュノールが世代の頂点へ 人馬で掴んだ頂の景色

2025年06月02日(月) 18:00

クロワデュノールの今後のプランは?

重賞レース回顧

日本ダービーを制したクロワデュノール(撮影:下野雄規)

 爽やかな日本ダービーだった。もちろん北村友一騎手の乗った圧倒的1番人気のクロワデュノール(父キタサンブラック)が、人気に応えて快勝したこともあるが、スタンドに詰めかけた多くのファンの馬券作戦が成功だったとは限らない。

 でも、ゴールしてしばらくのち、次々とライバルに騎乗した何人ものジョッキーが北村友一騎手に祝福のハイタッチを求めるシーンをみんなが見ていた。ウイニングランを終えてスタンド前に帰ってきた彼が、大声援につつまれながら、かざした人差し指をクロワデュノールの馬体に向けて「勝ったのはクロワデュノールなんだ」と、何度も指し示すシーンを、映像を通してしてみんなが見ていたからだったかもしれない。

 第一冠の皐月賞を1番人気で負けてしまうのは、騎手にとっても、多くの関係者にとっても、わたしたちが想像する以上に、苦しく辛い結果だった。「責任を果たせた。ホッとした」。勝利騎手インタビューの北村友一騎手は、今度は涙をみせず、笑顔だった。

 グレード制が導入された1984年以降、1番人気で皐月賞を制した馬は・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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