【安田記念予想】近年傾向が変わりつつあるGI

アプリ限定 2025年06月05日(木) 18:00

こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。

今週YUTA氏が注目したのは、東京競馬場で行われる安田記念(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!

後傾ラップが主流に

 まずはコースの特徴について。

 NHKマイルCやヴィクトリアマイルの回でも述べたが、東京芝1600mは向正面奥からのスタートで、最初のコーナーである3角までの距離が500m以上と長く、また、スタート直後は緩やかに下っているので、テンのスピードは上がることが多いが、レース中盤にあたる3〜4コーナーで一旦ペースが緩みやすく、そこから直線で再度加速して瞬発力が問われやすいコースとなっている。

 次にレース傾向について。

 以前は前半から速いペースで流れ、前傾ラップになることが多いレースだったが、近年は序盤のペースが落ち着き、後傾ラップになることが増えてきた。

YUTAの「この馬どっち?」

 上の表は過去10年の前後半4Fのラップタイムをまとめたものだが、2020年以前は6年中4年で前傾ラップとなっていて、2021年以降は全て後傾ラップとなっているのが見て分かる。

 これによって好走馬の傾向も変化してきており、前傾ラップとなった年では3着以内好走馬の半数が1400m以下の重賞で連対経験があった馬だったが、後傾ラップが続く近4年ではそれがわずか2頭になっており、代わりに1800m以上の重賞で連対経験がある馬が半数以上を占めるようになってきた。

 つまり、以前は短距離寄りの馬に有利な追走力が問われる流れだったのが、近年は中距離寄りの馬が追走しやすい流れになっているということであり、この変化には注意が必要となる。

 また、Cコース2週目とはいえ開催7週目なので、内の馬場が荒れてくることで外枠の台頭も多くなっており、過去10年の3着以内好走馬のうち18頭が5枠から外の馬であった。勿論、当日の展開や馬場によっては内枠の方が有利になる可能性もあるが、基本的には外目の枠を重視するのが得策となりそうだ。

 以上のことをふまえて今年のメンバーを見てみると、典型的な逃げ馬が見当たらないメンバー構成なので、近年同様ペースが落ち着き、中距離寄りの馬が台頭してくる可能性が高いとみる。

【上位人気想定馬ジャッジ】

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YUTA

2021年9月の俺プロ最強位バトルで上位入賞し、同年11月にウマい馬券でデビュー。2023年には年間プラスを達成し、その実力が本物であることを証明した。回収率はもちろんのこと、全予想家の中でも上位を誇る安定した的中率の高さもYUTA氏の特徴で、派手さはないものの万人受けする予想でファンを拡大している。

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