【矢作芳人師×前川恭子師】「馬にシワ寄せがいくのを避けるために…」矢作師からの学びと経営ビジョン 師弟対談/最終回

2025年06月06日(金) 18:03

馬ラエティBOX

▲矢作師と前川師の師弟対談最終回(撮影:稲葉訓也)

日本を代表するトップトレーナー・矢作芳人調教師と、技術調教師の期間に矢作厩舎で研鑽を積んだ、前川恭子調教師との師弟対談。師匠をうならせた一流の仕事術から、最新の機械や特別な馬具など前川厩舎の自慢の秘密兵器まで、余すところなく語っていただきました。

最終回の今回は、前川厩舎の「経営ビジョン」に迫ります。前川師が長年ホースマンとして働いてきた中で、芽生えていったとある思い。そこに、トップステーブルの矢作厩舎での学びが相まって、確固たる信念を抱いて「競馬」と向き合っています。そんな前川師へ、師匠の矢作師が愛あるエールを送ります。

▼第二弾は、今春に定年退職された音無秀孝元調教師との友人対談です。次週からnetkeibaTVにて、全編動画で公開。ご期待ください!

(取材・構成=不破由妃子)

「馬がどうこうじゃない。結局は人が馬を作るわけだから」

──競馬界における女性従事者の現状や研修期間中のこと、前川先生のこだわりなど、たっぷりお話を伺ってきましたが、最後に改めて目指す調教師像、厩舎像を教えてください。

前川 調教師として大事にしていきたいことは、やはりスタッフの話をよく聞くこと。これは矢作先生から学ばせていただいたことなんですけど、職場の風通しが悪くなると、どうしても不都合なことは隠すようになる。で、そのシワ寄せは馬にいく。私自身、長年この世界にいて感じてきたことでもあるので、そうならないように、スタッフの声にはしっかりと耳を傾ける。これを実践していきたいと思っています。

矢作 楽しくて風通しがよくて、しっかり情報共有ができていること。厩舎はね、これに尽きるよ。馬がどうこうじゃない。結局は人が馬を作るわけだからね。

前川 そうなんですよね。あとは、・・・

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