【安田記念回顧】細かな不利が目立った安田記念で着差通り能力を示したジャンタルマンタルの回顧とは

2025年06月09日(月) 18:00

とうけいば回顧

安田記念を制したジャンタルマンタル(撮影:下野雄規)

 今週は安田記念!

 見た目以上に細かい不利が多いレースとなりました。

 しっかりと回顧して来週以降に役立てます。

2025年6月8日 安田記念

舞台:東京 芝1,600m
勝ち時計:1:32.7
レースラップ: 12.5 - 11.3 - 11.2 - 11.7 - 11.7 - 11.2 - 11.3 - 11.8
ペース:平均ペース(46.7秒 – 46.0秒)
風向き:影響なし
脚質:フラット
馬場:大外(内から7頭分外)が良い

【レースポイント】

1.馬場は大外以外が荒れており、やや時計のかかる状態
2.3ハロン目での加速は負荷大。またラスト1ハロンは時計がかかり、差しも決まる競馬
3.東京らしく各馬の能力が問われる競馬だが、細かい不利が多く精査が必要

【レース概要】

 芝もキックバックが目立ち、全体的に荒れた馬場状態。

 同日の東京3Rでサマーツアー(単勝207.0倍)が大外をぶん回して5着に突っ込んできたように、外の馬場だけはかなり良い状態。

 それを裏付けるように、安田記念でもシャンパンカラーが大出遅れからの大外ぶん回しで6着に突っ込んできた。

 とはいえ、多くの馬は内から7頭分以内の荒れた馬場を走っているため、総合的には進路取りでの大きな差が見られないレースとなった。

 向正面でロングランが折り合い欠いて暴走し、スタートして2.3ハロンは11.3秒→11.2秒と加速。本来減速すべき3ハロン区間でペースが上がったことで、前で競馬した馬にもそれなりに負荷のある競馬となった。よって全体のペースが遅いとはいえ先行馬もそれなりにキツイ競馬となっており、脚質的な有利不利もない。

 以上より、今年の安田記念は馬場や脚質によるバイアスは少なく、東京らしく各馬の能力が問われやすい競馬となった。ただし、馬群がごちゃついたことで細かい不利を受けている馬も多く、精査が必要なレースになっている。

【回顧点数表】

各馬がどれだけ能力を発揮できたか点数化。
普通が4点。なんらかの不利があった場合は3点以下。
反対に馬場や展開など恩恵があった場合は5点としています。

5点:スムーズで恩恵ある
4点:能力通り
3点:やや不利があるも許容
2点:不利による影響あり
1点:完全に参考外

【各馬解説】

1着:ジャンタルマンタル 3点
 スムーズに先行。3コーナー手前で外からロングランに競りかけられ、・・・

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とうけいば

2019年6月、Twitterで全くの無名アカウントからスタートした予想家活動が瞬く間に急成長。2021年10月には自身初の単行本「降格ローテ」が出版され、いま最も波に乗る新進気鋭の若手予想家。

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