【宝塚記念予想】開催繰り上げによって受ける影響は?

アプリ限定 2025年06月11日(水) 12:00

こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。

今週のれん氏が注目したのは、阪神競馬場で行われる宝塚記念(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!

梅雨入りによるダメージも

 今年は例年通りの阪神開催に戻る宝塚記念。阪神芝2200mは大阪杯の芝2000mからスタート地点が200m後ろになっただけのコースだが、その分1コーナーまでの距離が長くなり、先行争いが長く続きやすくなる分ペースは流れやすい傾向。

 大阪杯がGIに昇格して以降のテン3F平均が35.74秒(12.51-11.07-12.17)だが、同じ期間で宝塚記念(阪神開催のみ)のテン3F平均は34.67秒(12.40-10.90-11.37)と1秒近く速くなっている。距離が長くなるのにペースが流れやすくなるわけだから、当然大阪杯よりは差しが決まりやすくなる。

 加えて改修工事の時期を除くと昨年までは開催4週目の最終週に行われていて、梅雨時なこともあって雨の影響を受けない方が珍しいくらい。それでいてペースは流れやすいので、どちらかというとタフさのある馬が走りやすいレースだった。

 ただ今年からは2週繰り上がって開催2週目での施行に変更された。近畿地方の梅雨入りの平年値は6月6日なので、それでいうとどちらにせよ梅雨に入ってからの開催となるが、馬場に蓄積されるダメージが少なくなるのは間違いない。

 今年は9日に梅雨入りが発表され週中からずっと天気が良くなさそうなのでその影響が強くなるとどうかも、大枠の傾向的にはこれまでよりも大阪杯に近いイメージになりそう。レース間隔が詰まることを考えても、天皇賞(春)からのローテはこれまでに比べると不利になるだろう。

 その大阪杯の時には脚を溜めて伸ばす要素が要求されにくく他の大レース程ノーザンファームが走らないという旨のことを書いたが、それは似たようなコース形態の宝塚記念でも同じ。6月末開催となった2000年以降、ノーザンファーム関係馬は牡馬に限ると複勝回収率49%とかなりの低値。人気馬に絞っても回収率はほぼ変わらないので、やはり主流と少しずれた条件だからこそ、主流条件にピントを合わせてきているノーザンファーム系の馬が案外に終わることが多い。

のれんの腕押し

 一方同じ条件でも牝馬はかなりの好成績で、これは蒸し暑い時期で相対的に暑さに強い牝馬がパフォーマンスを伸ばしやすいという点に加え、大量に有力馬を抱えているノーザンファーム陣営がわざわざ牡馬相手にぶつける牝馬はそれだけの手応えがあるというのが大きいだろう。

のれんの腕押し

 2015年以降だと芝マイル以上の古牡馬混合GIではノーザンファーム系の牝馬をほぼベタ買いでも複勝回収率100%超となっているのがその証明。今回は紅一点になるレガレイラは、クラブ所属の牝馬ながら異例中の異例となるクラシック路線を歩んできた馬で、それだけの手応えがあった馬ということだろうし、有馬記念でその実力を証明した。当然今回もチャンスは十分。

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のれん

人気落ちを狙い、買い時を逃さない俺プロ出身の人気予想家。本格的に競馬予想を始めてから僅か3年で年間回収率115%を達成し、2021年11月にウマい馬券でデビューを果たした。馬場や枠順はもちろん、血統・馬体・走法などから見る適性も重要視しており、その実力には現在活躍中のプロ予想家たちも絶賛している。

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