2025年06月13日(金) 18:00
函館スプリントSのレコードは、軽量の3歳牝馬ジューヌエコールが2017年に記録した1分06秒8。2022年には当時3歳だった牝馬ナムラクレアが1分07秒2で快勝。
開幕週に加え、同じ洋芝でも軽くフワッとした感覚があるとされ、他場の高速の芝と互角の速い時計が出る。2000年代までは洋芝らしく1分09秒台が普通だったが、最近10年間の勝ち時計平均は「1分07秒78」にまで高速化している。
別定戦なのでベースの負担重量が軽い牝馬が有利。この10年間に限ると負担重量50キロだった3歳牝馬が3勝している(ただ、現在の最低負担重量は52キロ)。
55キロの4歳牝馬ジューンブレアに期待したい。父アメリカンファラオは2015年の米三冠馬だが、最初は快速タイプに近かった。また、ファミリーの3代母は欧州の1000mのスプリント戦で7勝もした記録がある。スピード能力は牝系の影響だろう。
4走前に函館の芝1200mを1分08秒1(今回と同じ武豊騎手)で勝つなど芝1200mは4戦4勝。それも「1分11秒0→1分08秒1→1分08秒0→1分07秒4」。毎回確実にタイムを短縮し、前回は自己最高の1分07秒4(32秒7ー34秒7)だった。
今回は格上がり初戦で重賞初挑戦だが、坂のある中山を前半32秒台で飛ばして1分07秒4だった事を考えれば平坦に近い函館ならさらに時計短縮も可能だろう。
GIの常連ナムラクレア、函館芝1200mを3戦3勝の牝馬モリノドリームを逆転できるかもしれない。
ただ、もっとも怖い相手は芝スタートの中山ダート1200mでダッシュの速さが光った外国産馬インビンシブルパパ(父シャラー)。ダンチヒ「4×4」。シャーペンアップ「5x5x4」など、さまざまなクロスを秘め、高松宮記念、スプリンターズSを制したファインニードルとはイトコの間柄。ここまでの8戦5勝はすべてダートだが、洋芝で一段とスピードが生きる可能性がある。
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
柏木集保「土曜メインレース展望」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
ウマい馬券
春のグランプリに豪華メンバー! プロの予想を参考に馬券勝負
出馬表
函館スプリントS
オッズ
函館スプリントSの人気をチェック!
調子偏差値
函館スプリントSの調子偏差値をチェック!
特集
函館スプリントSを完全攻略!
競輪
競輪を気軽に楽しもう!全レース出走表・競輪予想、ニュース、コラム、選手データベースなど。