【宝塚記念回顧】高いポテンシャル発揮してメイショウタバルが勝利 宝塚記念敗戦組から秋GIに狙える馬も?

2025年06月16日(月) 18:00

とうけいば回顧

宝塚記念を制したメイショウタバル(c)netkeiba

 今週は上半期の総決算、宝塚記念!

 夏競馬、そして秋のGIシーズンに向けてしっかりと回顧していきます。

2025年6月15日 宝塚記念

舞台:阪神 芝2,200m
勝ち時計:2:11.1
レースラップ:12.4 - 11.0 - 11.4 - 12.1 - 12.2 - 12.2 - 11.9 - 11.9 - 11.8 - 11.7 - 12.5
ペース:平均ペース(59.1秒 – 59.8秒)
風向き:影響なし
脚質:フラット
馬場:フラット

【レースポイント】

1.同日9Rの内容からも外回すデメリットはなし。内・外フラットな馬場
2.逃げた勝ち馬が強すぎただけ。数字以上にキツイペースでタフな競馬
3.天皇賞(秋)、ジャパンCとは異なる適性で敗戦組から巻き返しに期待

【レース概要】

 前日から降り続いた雨の影響が残り、今年の宝塚記念は稍重での開催。

 同日に行われた9R(芝1200m(内回り))は1200m戦らしくコーナーでペースが早く、本来であれば内有利になりやすい競馬。それでも馬群の大外を回していた馬が上位入線していたことから、外を回すデメリットの少ない馬場状態だと判断。よって内・外でフラットな馬場状態だと判断。

 ペースは前後半1000mが59.1秒–59.8秒と平均ペースだが、これは突き抜けたメイショウタバルのラップ。2着以下は少なくとも59.1秒–60.3秒と前傾ペースであり、加えてレース中盤で緩みがないタフな競馬。多くの馬が「追走で脚を使ってしまった」パターンで敗戦しており、どちらかと言えば後方でマイペースに競馬している馬のほうが能力を発揮しやすい競馬だった。

 それでも勝ち馬は逃げ、2着馬も先行しているので、強い馬であれば脚質問わずに好走できる競馬。よって脚質の有利・不利も少ない競馬になった。

 以上から今年の宝塚記念は馬場・脚質ともに癖がなく、各馬の能力が発揮されやすい競馬になった。また、道中の不利もほとんどなく、タフなレースに適性のある馬が順当に上位入線した結果になっている。

 言い換えると、秋GIの天皇賞(秋)やジャパンCとは異なる適性が問われるレース質になっている。以上より、宝塚記念敗戦組から秋に狙える馬をしっかりとチェックしておきたい。

【回顧点数表】

各馬がどれだけ能力を発揮できたか点数化。
普通が4点。なんらかの不利があった場合は3点以下。
反対に馬場や展開など恩恵があった場合は5点としています。

5点:スムーズで恩恵ある
4点:能力通り
3点:やや不利があるも許容
2点:不利による影響あり
1点:完全に参考外

【各馬解説】

1着:メイショウタバル 4点
 出たなりで逃げ。前半100mが59.1秒、1ハロン12.0秒前後と完璧なレース運び。・・・

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とうけいば

2019年6月、Twitterで全くの無名アカウントからスタートした予想家活動が瞬く間に急成長。2021年10月には自身初の単行本「降格ローテ」が出版され、いま最も波に乗る新進気鋭の若手予想家。

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