【安田記念回顧】「将雅の後ろに入ろうとしたけど…」── 勝敗を分けたレース中の“一瞬の判断”の難しさ

2025年06月17日(火) 18:02

ミルコレビュー

▲今週は安田記念をミルコ騎手が回顧(ユーザー提供:淳。さん)

宝塚記念が終わり春のGI戦線が幕を下ろしました。先週のオークス、日本ダービーの回顧続いて今回はエコロヴァルツと挑んだ安田記念を振り返っていただきました。

エコロヴァルツにとって、およそ1年半ぶりのマイル戦となった今回。1着と0.5秒差の7着となった一戦に「すごく自信があったんだけどな…」と肩を落とします。3コーナー手前で挟まれてしまうなど、不本意なレースになってしまったと語るレースを振り返りながら“一瞬の判断”の難しさをミルコ騎手自らが解説します。

先週の回顧はこちら▼

【日本ダービー&オークス回顧】“マクり”を図るも不発に── ファウストラーゼンに感じた“硬さ”の正体

(取材・構成=森カオル)

「ゴチャゴチャした競馬に…」

──今週は安田記念の回顧を。エコロヴァルツにとって朝日杯FS(武豊騎手騎乗・2着)以来のマイル戦で、コンマ5秒差7着。レース後のコメントを見る限り、だいぶ悔しさが残る結果だったようで…。

ミルコ ゴチャゴチャするのが嫌いなエコロヴァルツにとって、一番ヤダな競馬になってしまったね。3コーナーの手前でちょっと挟まれて、位置取りが後ろになってしまって…。3〜4コーナーもずっとゴチャゴチャになりました。

──スタートが決まっただけに、あそこがスムーズだったら…と思ってしまう。

ミルコ スタートは決まったね。ウインマーベル(5着)の後ろに付ければ、直線の真ん中あたりまで絶対に連れて行ってくれると思っていて、最初はそこを狙ってました。外から(川田)将雅(ジャンタルマンタル)がきたけど、将雅の後ろもベストだと思ってました。

──パトロールを見ると、その狙いが見て取れますね。

ミルコ ウインとマッドクールが前に行ったけど、どちらも短距離の馬でしょ? あの展開で・・・

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ミルコ・デムーロ

1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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