【函館記念予想】波乱のハンデ戦、トップハンデ不振 ロベルトとキンカメをもつ人気薄から

2025年06月22日(日) 18:00

毎年波乱のハンデ戦。近5年の馬連平均配当は30160円で、大波乱だった20年を除いても4782円。トップハンデは人気[1-1-1-3]着順[0-0-0-6]と不振。過去5年において、4人気以下で馬券に絡んだ馬は9頭いるが、うちグランディア、ハヤヤッコ、スカーフェイス、アイスバブル、バイオスパーク、ドゥオーモの6頭がロベルトの血を引いている。ホウオウビスケッツ(母父ルーラーシップ)やローシャムパーク(母父キングカメハメハ)など、キングカメハメハの血が強いレースでもある。(解説:望田潤)

アルナシーム

 シャフリヤール、アルアイン、ダノンマジェスティ、ヒメノカリスの甥で、母母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち馬。父モーリスはマイル〜2000の大レースを勝ちまくった名馬で、モーリス×ディープインパクトはジェラルディーナやディヴィーナと同じ。北米牝系のモーリス産駒だから機動力抜群で、中山金杯勝ちも中京記念勝ちも捲り差しという表現がピッタリ。しかもモーリス産駒は函館芝の成績が良い。ハンデは背負うだろうが…。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎

ヴェローチェエラ

 オックスリップの3/4弟で、母イプスウィッチはラクープ(仏G3・芝2000m)2着。母母インペリアルビューティはアベイドロンシャン賞(仏G1・芝1000m)勝ち。クイーンエリザベス2世チャレンジCS(米G1・芝9F)のトゥギャザーも同牝系。父リアルスティールはラヴズオンリーユーの全兄でフォーエバーヤングやレーベンスティールなどを輩出。重厚な欧州牝系で芝2400前後に良績がある馬だから、小回り2000を底力で差せるかどうかがポイントに。

距離○ スピード○ 底力◎ コース○・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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