【北九州記念・ジュライS予想】葵Sを制した3歳馬アブキールベイの状態は? 有力馬たちの調教内容をジャッジ

2025年07月02日(水) 18:00

今開催からパドックの周回時間が短縮

 相変わらず厳しい暑さが続いている日本列島。今開催からパドックの周回時間が短くなり、それによって、パドックをじっくりと見ることができないと不便に思われている方もいるかも知れません。ただ、暑い最中、ずっとパドックを周回することは体力の消耗でしかなく、本来用意していたコンディションがその行為で崩れてしまうことだってあります。

 パドックが予想ファクターとしてすごく重要であることは間違いないと思います。ただ、調教も夏場と冬場で方法に変化をつけるように、パドックも暑さを考慮した対策というのは必要だと思います。厩舎関係者としては「真夏は2、3周くらいがベスト」ということですから、個人的にはその方向に進んでいくことが未然に事故を防ぐ最善策でもあると思います。

【北九州記念/ロードフォアエース】

 オープン、リステッドでは2着が続いているものの、重賞のここで予想オッズは1番人気。初めての重賞挑戦でも期待の方が上回っているということなのでしょう。今回は少しレース間隔があいたので、そこはひとつポイントになるかもしれません。

 まず、調教量としては多くありません。だからというわけではないのでしょうが、CWでの1週前追い切りがこの馬としては少し物足りなさを感じる動き。古馬1勝クラスに遅れたのは意外でした。とにかく追い切りはめちゃくちゃ動く馬なので、これが気になる状態は間違いなのですが、最終追い切りは坂路で4F52.6秒をマーク。これが自己ベスト更新なので、軽視するというわけにもいかないでしょう。

【北九州記念/アブキールベイ】

 前走葵Sを勝ったことで、一躍注目を集めることに。3歳牝馬、53キロで出走できるという点も魅力なのでしょう。こちらも予想オッズでは人気を集めています。休み明けだった前走は・・・

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井内利彰

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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