【TUF杯予想】ストームキャット直系種牡馬の産駒が7頭登場 高いダート適性を示す3歳馬エコロアゼルに注目

2025年07月04日(金) 18:00

ストームキャット「5×4」のクロスも併せ持つ

「TUF杯」にはダート1150mの短距離戦らしく、大種牡馬ストームキャット直父系サイアーの産駒が7頭も出走する。それも大半が人気上位馬だ。

▽ルディック(父イントゥミスチーフ)
▽エコロアゼル(父シャンスロット)
▽アロットドリーム、ドンレパルス(父ディスクリートキャット)
▽ショウナンアビアス(父ドレフォン)
▽アイアムユウシュン、グリュースゴット(父ヘニーヒューズ)

 そろって高いダート適性を示している有力馬が多いので、甲乙つけ難いが、1200m[3-0-0-0]。それも一戦ごとにタイムを短縮している3歳牡馬エコロアゼル(父シャンスロット、その4代父がストームキャット)に注目したい。前走のダート1200m「1分09秒8」は時計の出る重馬場の記録なので過信できないが、1200m1分09秒8はここでは断然最速の記録。1150mだと推定1分06秒台後半に相当する。

 ただ1頭の3歳馬だけに負担重量は4歳以上の牡馬より3キロ軽い55キロ。この距離だけにミスタープロスペクターのクロスを持つ相手はいるが、エコロアゼルにはライバルにはみられないストームキャット「5×4」のクロスまで併せ持つのが強みだ。

 阪神の前走は前後半「34秒7-35秒1」=1分09秒8。ダッシュ力上位とはいえないのでもまれると失速の凡走はあるが、5馬身差独走の前走は、自身の上がり「35秒1-11秒9」。追って差を広げたので、追い比べの直線で伸びる可能性を秘めている。

 今回は16頭立ての11番枠。もっと外が欲しかったが、幸い自分より外に猛ダッシュを誇る馬は少ない。もまれる心配は小さいと思える。相手本線は、ルディック、ショウナンアビアス、ドンレパルス。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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