2025年07月10日(木) 18:03
▲川田騎手がRRC参戦の経緯を明かします(撮影:福井麻衣子)
先週土曜日、驚きの報せが飛び込んできました。以前、当コラムでも近況を明かした引退馬・ミッキーメテオと川田騎手のコンビが、11日に開催されるRRC(引退競走馬杯)兵庫大会の馬場馬術に参戦することを発表、大きな反響を呼びました。また、JRA現役騎手の同大会馬場馬術へのエントリーは史上初ということもあり、注目度は高まるばかりです。
中学3年生以来人生2度目となる馬場馬術は、「乗り手の上手い下手が如実に出る」と川田騎手。そこで大会へ向けた意気込みを聞くと、息子の純煌(ぎんじ)くんとの“親子対決”にもなるということで「恥をかかないように…」と身を引き締めます。また、気になる今回の大会参加の経緯を伺うと、チームメンバーのとある一言が発端となり、出ざるを得ない状況になったのだとか。そのまさかの一言とは一体──。
以前のコラムはこちら▼
(取材・構成=不破由妃子)
──先週の土曜日、衝撃的なニュースが。川田さん、金曜日(11日)に三木ホースランドパークで行われるRRC(引退競走馬杯)兵庫大会にミッキーメテオで出場されるそうですね。RRC参戦を目指していることは知っていましたが、てっきり来年かと思っていました。しかも障害馬術ではなく、馬場馬術!
川田 ミッキーメテオを引き取って以降、多くの方の助けを借りながらチームで育てているんですけど、チームの僕以外の人たちが盛り上がっちゃって。今回は金土日の3日間大会で、障害馬術競技は土日(12日、13日)に開催されるんですが、僕は競馬があるので当然出られない。でも、「金曜日の馬場(馬術)だったら出られるじゃん」となって。
──ということは、予定していたわけではなく、急きょ出ることになった?
川田 そうですよ。決まったのは4週間前ですね。4月29日に滋賀大会がありましたが(上野翔騎手、小牧加矢太騎手、岩田望来騎手、団野大成騎手、西塚洸二騎手、河原田菜々騎手が障害馬術競技で出場)、メテオは僕の手元にきたばかりだったので、当然そこには間に合わないけど、来年には出られるくらいになれたらいいなぁと思っていたところで。
──ですよね。なにしろリトレーニングを始めたのが3月末ですから。
川田 それなのに、ですよ。7月11日の金曜日に三木ホースランドパークで馬場馬術があるとなったら、「金曜日なら、いけるじゃん」と。「馬場(馬術)に出なアカンの? 馬場は無理やで」と言ったんですが、「いいじゃん、楽しいじゃん!」と周りが勝手に盛り上がり始めて…。
──「嫌だ!」と言えない雰囲気を作られた(笑)。
川田 そう、出ざるを得ない状況になった(苦笑)。・・・
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川田将雅
1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。
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