2025年07月11日(金) 18:00
「北九州記念」と同じ芝1200ｍのため、先週の重賞にも登録して出走の意思はあったが、賞金不足のため出走の叶わなかった馬が「アスクワンタイム、ショウナンハクラク、バースクライ」。3頭もここに回ってきた。
ここは別定戦なので、ハンデ戦だった北九州記念より3頭揃って1キロ負担重量は重くなったが、重賞より明らかに相手関係はラクになっている。
そこで人気になるバースクライ(父ハーツクライ)は、先週の北九州記念ではおそらく伏兵止まりだったが、目下オープン特別を小差「3着、2着」。この相手なら勝ち負けだろう。芝1200mは通算[3-1-2-3]。中には1分07秒2、1分07秒5の記録があり、上がり33秒台でまとめた記録がここ2戦を中心に計5回もある。
開催が進んで今週は3週目。移動柵のBコースになるが、差し脚が持ち味の馬も能力発揮が可能だ。バースクライは牝馬ながら、軽快なスピード能力だけでなく、血統背景から推測できる底力も秘めている。
ドバウィ産駒の母ティップトップは父の影響を受けて全3勝が1200mだったが、ファミリーにはスタミナ色が濃い。母のイトコには2021年の英ダービー、キングジョージ�裟�&クイーンエリザベスSを連勝した輸入種牡馬アダイヤー(父フランケル)がいる。この一族をさかのぼる牝系はドイツの名牝系でもある。
バースクライと同様にオープン特別で崩れていないティニア、バンデルオーラが強敵だが、北九州記念に登録のあったアスクワンタイム、ショウナンハクラクも圏内。穴馬には芝向きのムーンプローブも加えたい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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