【ユーザー質問】初の米遠征は「『I’m Jockey!』っていうのが精一杯(笑)」 “騙された”経験が実を結んだアメリカでの思い出

2025年07月15日(火) 18:02

ミルコレビュー

▲「大変だった」という過去の米遠征を振り返ります(撮影:桂伸也)

13日の福島での騎乗を最後に、遂にアメリカへ出発したミルコ騎手。早速18日から始まるデルマー開催での騎乗馬も続々決まるなど、新たな幕が開こうとしています。今回もそんな米遠征についてのユーザー質問にお答えします!

最初の米遠征は、話を取り次いでもらっていたはずが「騙された(笑)」ため、とんでもないスタートとなってしまったミルコ騎手。言葉の壁だけでなく、3か月で1度しか騎乗機会に恵まれないという厳しさを味わいました。しかし、その経験があったからか2度目の遠征では、多くの騎乗機会に恵まれたのだとか。そんな過去のアメリカでの思い出の数々を振り返ります。

また今回の米遠征にあたり、アメリカで騎乗しているデットーリ騎手など旧知の方たちへ連絡したというミルコ騎手。ところが、会ったことがない“とある騎手”からのDMもあったといい、その思いやりに「カッコいいな(笑)」と思わず笑みがこぼれます。その相手とは一体!?

(取材・構成=森カオル)

Q「現在、アメリカで騎乗されているデットーリ騎手やリスポリ騎手とは連絡を取りましたか? 彼らはミルコ騎手のアメリカ行きについて、どういう反応でしたか? ミルコ騎手の騎乗をしばらく見られないのは寂しいですが、どうか頑張ってきてください!」(ヨシミツさん)

ミルコ 連絡取りました! フランキーは「早くおいで!」って喜んでくれた。まぁ彼はケンタッキーにいるから、会うのはなかなか難しいと思うけど…。西海岸には、木村和士くんと(富田)暁がいるね。木村さんからは、インスタグラムのDMで「待ってますよ!」っていうメッセージをもらいました。会ったことがないのにそんなふうに言ってくれるなんて、なんかカッコいいな(笑)。

──木村和士騎手といえば、先日終わったロスアラミトス競馬場の夏季開催でリーディングを獲りましたからね。

ミルコ そうね。本当にすごいことです。暁もふたつ勝ったしね。

──騎乗数の確保が大変そうですが、異国の地で頑張ってますよね。

ミルコ 僕もね、初めてアメリカに行ったときは、全然乗せてもらえなかった。1カ月半くらいして、やっと調教でキャンターに下ろせるようになったくらい。それまでは、ずっとダクを踏んでダクを踏んで…。ずっとリードポニーに乗ってジョッキーたちをサポートしてた。

──そうでしたか。よく心が折れませんでしたね。

ミルコ それ以前にね、僕、ファルブラヴを管理していたL.ダウリア調教師に騙されたの。

──騙された!?

ミルコ 当時、ファルブラヴの馬主さんと契約していて、・・・

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ミルコ・デムーロ

1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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