2025年08月01日(金) 18:00
有力馬の1頭デコラシオン(父ロードカナロア)は、6歳の今春まで芝のレースだけに出走し27戦【3-4-3-17】。現3勝クラスに上がっての16戦、すべて0秒9差以内の堅実な善戦マンだった。ただし、惜敗を重ねても勝ち切ることができない。
どうにも最後の詰めが甘いので、6歳夏になってダート戦に方向転換するといきなりダート1700m1分44秒9で3着。好時計の1着馬と0秒4差だけ。上がり37秒1は勝ち馬と同じ。ダート適性十分だった。
それはなかば当然。11歳上の半兄アニマルキングダム(父ルロワデザニモー)は、2011年のケンタッキーダービー馬であり、ダートの米三冠「1、2、6」着。その年の米3歳牡馬チャンピオンだった。それでいながら芝のレースでも快走し、2013年にはAWコースのドバイワールドCを勝っている。
アニマルキングダムの母ダリシアは独産。祖母は愛産。一方、父はブラジル産の名馬で2005年の米芝牡馬チャンピオン。その父は米国産。どんなコースもこなしてしまう万能タイプに近い実力馬だった。
ただ、種牡馬としても成功した豪→米を経由して日本に輸入された種牡馬アニマルキングダムは、器用貧乏なのか、ここまで公営の地域重賞勝ち馬2頭を送った程度でちょっと不振だが、デコラシオンの父ロードカナロアは、ダート戦も十分にこなしている日本のチャンピオン級の名種牡馬。
デコラシオンは芝でも活躍したが、半兄アニマルキングダムがUSAの頂点のG1を制したように、ダート路線で変身する可能性がある。初ダートの1700m1分44秒9は、ダート1800mなら1分51秒台前半に相当する時計でもある。
相手は同じハンデ57キロ組だが、4歳馬の台頭が目立つレースなので、55キロのサトノアイオライト、54キロのゴールドアローンは軽視できない。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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