2025年08月04日(月) 18:01
▲高田潤騎手と小牧加矢太騎手の対談第4回(撮影:下野雄規)
2025年の障害リーディングを独走する高田潤騎手をゲストに迎えてお送りしている「加矢太論」夏の特別対談企画。第4回は、前回に引き続きワンツー決着となった東京ジャンプステークスの話題です。
高田騎手の“作った”レース展開に、加矢太騎手も思わず「準備していたけど…『これは勝てないな』」とレース中に思ったのだとか。そこには高田騎手が教えたくなかった「東京の攻略法」が大きく関係していました。他の騎手が「分かっていてもついていけなくなる」というその攻略法とは一体──。
前回はこちら▼
(取材・構成=不破由妃子)
──引き続き、東京ジャンプSの回顧です。1周目の3〜4コーナーで潤さん(ジューンベロシティ)が意図的にガクンとペースを落としたことで、外からロスコフ(草野太郎騎手)とデシマルサーガ(江田勇亮騎手)が掛かり気味に進出。逃げるホッコーメヴィウス(難波剛健騎手)の後ろを狙うロスコフに対し、潤さんが内から併せてそれを阻止…というところまで振り返っていただきました。「その後の展開も含め、そうならざるを得ないように持っていった」とのことで、早く続きが聞きたいです。ね、加矢太さん。
加矢太 ぜひ!
高田 ここまできたらしょうがない(苦笑)。僕がガクンとペースを落としたことで、ホッコーは単騎逃げになった。するとどうなるかというと、必ずペースが落ちる。実際、難ちゃんがぺースを落としたでしょ?
加矢太 そうですね。最初の直線に入ったあたりでめっちゃスローになった。
高田 で、外から噛んだロスコフがグワーッと行って、ホッコーの外目につけた。本当はホッコーの後ろに入りたかったはずなんだけど、さっきも言ったように、内から僕が併せにいってるから、外目の2番手を走らざるを得ないというかね。
──ロスコフには壁を作らせなかったということですね。
高田 そうです。正直、その時点で・・・
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小牧加矢太
1996年12月24日、兵庫県生まれ。父・小牧太は現役ジョッキー。一度は競馬騎手を志すも、身長の高さから体重制限が難しく、馬術の道へ進む。数々のタイトルを獲得し、2022年にJRAの障害騎手としてデビュー。2024年にはホッコーメヴィウスとのコンビで新潟ジャンプステークスを制し、重賞初制覇。同年には障害リーディングを獲得、JRA賞最優秀障害騎手にも選出され、異例のスピードでトップジョッキーの仲間入りを果たした。
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コラム
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