2025年08月05日(火) 18:03
▲今回のテーマは「タバさんの連絡帳」。メイショウタバルの知られざる一面を探ります(提供:上籠三男調教助手)
「ゴルシ組の保護者会」と題し、ゴールドシップ産駒のメイショウタバル上籠三男調教助手、ユーバーレーベン大村泰広調教助手、マイネルグロン柿崎純一調教助手と原田千秋調教助手と、ゴールドシップを担当した今浪隆利元厩務員をお迎えしての座談会。
第2回は、宝塚記念を制覇したメイショウタバルの秘蔵ショットを見ながら……と思ったところ、いきなり登場したのは傷跡!? さらには、強烈に目を見開いて飛びかかったというゴルシ産駒エピソードや、ゴルシ自身の噂の真相に迫ります。
前回はこちら▼
(取材・構成=大恵陽子)
本編公開前に──
先日、マイネルグロンが右前脚の浅屈腱炎を発症したことが報じられました。
次のレースを楽しみにされていた方も多いなか、関係者一同も悔しい気持ちを抱えつつ、いまは何よりも馬の無事を最優先に、慎重な対応を続けています。
マイネルグロンを管理する青木孝文調教師からファンの皆さまへのメッセージをご紹介いたします。
青木調教師のメッセージ
読者の皆さまへ
グロンの屈腱炎は右前脚で、跛行こそしていませんが、損傷率は30%と決して軽くはありません。
通常であれば競走馬としての引退を考える状況ではありますが、オーナーサイドは現役続行を目指すという決断をされました。
振り返れば、4歳3月に転厩してきて以降、数々のトラブルを乗り越えて勝ち星を挙げてきた馬です。今回のアクシデントに対しても、私たちはある程度冷静に受け止めていますし、「もうひと花咲かせよう」という気持ちを新たにしています。
ファンの皆さまにおかれましても、どうか温かく見守っていただけたら幸いです。グロンは必ず帰ってきます。
JRA調教師 青木孝文
──メイショウタバルは普段、何と呼んでいますか?
上籠「タバさん」と呼んでいます。とにかく臆病で、子ども。甘えん坊のところもあるんですけど、音に対して特に臆病です。人間が出す音、たとえば新聞記者が足を引きずって歩く音で暴れたこともありました。レースの1週間くらい前になるとピリピリして、何に対しても反応してしまっていたんですけど、今春にドバイに行ってからはなくなってきた感じがします。
──そんなタバさんのベストショットは?
上籠 この肩の傷跡の写真でもいいですか。(※苦手な方はご注意ください)
▲上籠助手のベストショットは傷跡の写真(提供:上籠三男調教助手)
──わ! 痛そう。どういうシチュエーションで?
上籠 宝塚記念の10日前くらいに馬房の中に入ったらガッツリ噛まれました。ご飯を食べている時だったかな、なんだかヤバそうには感じていたんですけど、そのまま入ってしまって。
──これってゴルシ産駒あるあるですか?
柿崎 マイネルグロンにはされたことないです。
上籠 突然、機嫌が悪くなったりするので、装蹄を待っている間に暇つぶしで遊ぶこともあります。それまでは耳を立てて“いい子いい子”していても、急に耳を絞って噛みついてくるので、毎日安心できません。
──この写真はドバイでお手伝いをしてくださった方とですか?
上籠 はい、レース当日に撮りました。パドックも一緒に曳いてもらいました「タバルゥー、タバルゥー」ってすごく可愛がってくれて、帰国する時にはタバルを置いて僕だけ帰れ、と言われました(笑)。
▲(提供:上籠三男調教助手)
──異国でも愛されるゴルシ産駒。タバルの好物は?
上籠 入厩当初はニンジンを食べなかったですけど、毎日杯が終わってからですかね、ニンジンが好きになったみたいです。なぜかは分からないですけど。
──父ゴールドシップのように他馬を威嚇することはありますか?
上籠 一切ないですね。
大村 ユーバー(レーベン)は一度だけ、3歳の春に運動場で前を横切った馬に飛びかかろうとしたことがありました。飛びかかられた馬に乗っていた人に聞くと、ユーバーがすごい目を見開いていたそうです。邪魔されたのが嫌だったのかもしれないです。でも、その1回くらいだけですね。
上籠 タバさんは一人ではあまり行きたがらなくて、誰かの後ろをついて歩いています。連れて行ってくれるならどの馬でも、女の子でも男の子でもついて行きます。前が女の子でも全然大丈夫です。
原田 (マイネル)グロンは牝馬にちょっと馬っ気を出すところがあるので、気を付けています。
──最も印象に残っているレースは?・・・
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ゴールドシップ
メイショウタバル、ユーバーレーベン、マイネルグロン──GIレースを制したゴールドシップ産駒たちの「保護者」(担当助手・厩務員)が一堂に集結! “保護者会の先生役”として父ゴールドシップを担当した今浪元厩務員を迎え、それぞれの“子どもたち”が見せる日常やクセ、困ったエピソードを語り合います。
プロフィール
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