【吉原寛人騎手→坂井瑠星騎手・ご指名対談】本馬場入場は海外遠征への第一歩──坂井騎手が実践する“世界仕様”の意識/第2回

2025年08月06日(水) 18:02

nonfiction file

▲吉原寛人騎手×坂井瑠星騎手対談第2回(撮影:稲葉訓也)

シリーズ企画「ご指名対談」。地方競馬で活躍する吉原寛人騎手(金沢)が坂井瑠星騎手に「どうしてできるんだろう」と聞いてみたいことがあったことから二人の対談が実現しました。その内容は、フォーエバーヤングなど1番人気を背負って勝たなければいけない状況で、馬がジタバタしても本馬場入場でファンにしっかり見せられるのはなぜ?という疑問。

第2回ではついにその真相が明かされます! そこにはファンへの思いと、矢作芳人厩舎の一員として世界で戦うための戦略がありました。

(取材・構成:大恵陽子)

海外のビッグレースはイレ込み要素が多いかは…日本とは違う環境を早くから想定

──吉原騎手が聞いてみたかったという瑠星騎手の本馬場入場について深掘りしていきましょう。フォーエバーヤングは大井・ジャパンダートクラシックで単勝1倍台に支持されましたが、レース前に観客にしっかり馬を見せて歩くってすごいです。

吉原 誰かに言われてやっているのか、あるいは自分の考えでファンサービスを行っているのか。どちらにしても、この歳ですよ。

坂井 この歳って言ってももう28歳ですから、全然若くないんです。馬場入場に関しては、誰かに言われたことはないです。

吉原 本当にすごいんですよ。1番人気で絶対勝たないといけない、馬も怪我させたくない、とか色んなことを考えちゃうとサラッと返し馬に行きたくなるんです。ハクサンアマゾネスも返し馬はスタンドと反対方向へサーッと行っていました。イレ込むようになると、終わってしまうので。

坂井 たしかに、すぐに返し馬に行った方が楽です。海外に行くことが多くて、凱旋門賞では行進しないといけなかったり、海外のビッグレースではパドックや返し馬、ゲート裏でもイレ込み要素がすごく多いです。

nonfiction file

▲普段の「馬場入場」から海外のビッグレースを見据えて…(撮影:高橋正和)

吉原 声もすごいし、近い。そういうことにも動じない馬を作るぞ、というところからきているのかな?

坂井 そうです。特に自厩舎の矢作厩舎で・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

netkeibaライター

netkeiba豪華ライター陣による本格的読み物コーナー。“競馬”が映し出す真の世界に触れてください。

関連情報

新着コラム

コラムを探す