【レパードSなど予想】難解な夏の3重賞 出走各馬の調教内容をチェック

2025年08月06日(水) 18:00

調教から新たな予想ファクターを発見?

 今週は久しぶりに札幌、新潟、中京と3場すべてで重賞が行われます。なかでも難しいのはレパードステークス。3歳のダート重賞ということで、力関係だけの比較でよいのか、新潟実績は重視すべきなのか、といったところで迷います。私自身も夏開催の新潟ダート1800mはあまり得意ではなかったのですが、先週から「3角加速、4角加速」を重視することで少し手応えを掴んでいるところ。

 いわゆる3コーナーと4コーナーでの加速力のことですが、これを美Wでの追い切りラップから判定。昨年のレパードSはミッキーファイトが3角加速1.1秒、4角加速1.2秒でラスト1Fが11.0秒という素晴らしいラップを踏んで1着。もちろん、能力が抜けていたとは思いますが、新潟が初めてでも、このラップを踏むことができていると、コーナーでうまくスピードに乗ることができるのは間違いなし。今年もこれを重視して、ウマい馬券の印は組み立てるつもりです。

【エルムS/ロードクロンヌ】

 未勝利から3勝クラスまで4連勝してOP入り。マーチS3着、平安S2着と重賞でも着実に成績を上昇させていて、そろそろ重賞制覇のチャンスというところまできたと思います。札幌は未勝利、1勝クラスを連勝した時に経験済みなので、下級条件とはいえ、コース経験は強みになります。

 7月27日の日曜日に栗東での最終追い切りを行っているので、先週の水曜木曜に追い切りがないのは全く心配なし。8月2日に札幌ダートでしっかりと併せ馬を行っていて、最終追い切りという段取り。追い切り本数も十分に消化していますから、休み明けだからと割り引く必要も全くありません。

調教Gメン研究所

休み明けも苦にしていないロードクロンヌ(7月22日撮影)

【レパードS/ロードラビリンス】

 デビュー戦は芝でしたが、未勝利以降はダート。7戦したダートでは掲示板を外したのが1回だけですから、3歳馬にしては経験値が豊富でしかも無駄な走りは少ない、ここでは実績上位といってよい3勝馬です。

 追い切りで併せ馬を積極的に消化するようなタイプではありませんが、1週前追い切りの坂路では3歳未勝利に先行して先着。4F52.6秒は自己ベスト52.4秒に迫る数字ですから、ここでしっかり負荷をかけています。最終追い切りは坂路4F54.7秒と軽い時計になりますが、4F目最速ラップを踏むことができているので問題ないでしょう。

調教Gメン研究所

ロードラビリンスの4F最速ラップは評価できる(8月5日撮影)

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井内利彰

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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