アプリ限定 2025年08月08日(金) 12:00
▲「メムロボブサップには勝って欲しいと思いながらも…」元競輪レーサー日野未来がばんえいグランプリを展望
8月10日に行われる“ばんえい競馬・夏の名物レース”「ばんえいグランプリ」を、元競輪選手でばんえい愛あふれる日野未来さんが展望。
ばんえい競馬の魅力や楽しみ方、日野さん流の予想スタイル、そして今年の出走馬をみての予想まで──そのすべてをたっぷりお届けします!
(取材・構成:村本浩平)
ばんえい競馬に興味を持ったのは、ネットで中継を見た時に、馬がソリを引いて走っている姿を見て、
「重たくないのかな?」
と思ったことでした。そんなある日、豊橋競輪場のミッドナイトで優勝した後に、アドレナリンも出て寝付けなかったことも手伝って、朝一の飛行機に乗って帯広に行ってみようと思い立ちました。
それが初めて実際に見たばんえい競馬だったのですが、全てが衝撃でした。中継で何度も見てきたものの、200mで行われるレースを、ファンの皆さんが柵の外から並走しながら、声援を送っている姿を見て、凄い! と思いました。
そして1トンを超える馬たちが、パドックを周回している姿も圧巻でした。その時、目にしたのがキンツルモリウチ(牡10歳)という馬だったのですが、芦毛の毛色が真っ白になっていて、顔も可愛いのに、身体はムキムキというギャップに圧倒されました。
レースを見ているうちに、いつしか自分もファンの皆さんと共に、コースの外で声援を送るようになったのですが、現地で競馬を見ているからこそ、配信では聞き取れなかった馬の息遣いや、第2障害を越える時の迫力など、ライブ観戦でしか感じ取れないばんえい競馬の魅力に一気に引き込まれていきました。
▲柵の外から並走しながら、声援を送る(本人提供)
その後からより熱心にレースを見ていくようになるのですが、馬たちの中でも特に興味を持ったのが、ショータイム(牡4)という馬の走りでした。
ばんえい競馬は第2障害での駆け引きがポイントとなります。ショータイムは他の馬たちよりも障害を越えるのが遅いにもかかわらず、そこから一気の末脚で、前にいる馬たちを差し切るレースを得意としています。競馬でいうところの追い込み馬のような脚質ですよね。
コースは全く違いますが、ばんえい競馬でも逃げ、先行といった脚質があります。ショータイムのように坂を降りた勢いそのままに、一気に加速していく馬もいれば、道中で上手く刻む(息を入れる)ことで、早めに第2障害を越えてからもペースを落とすことなく、ゴール板を目指す馬もいます。
その姿を見て、ただソリを引いているのではないと思わされました。馬の特徴や性格を把握しながら、勝利するための作戦を考えているのが騎手の皆さんであり、それが顕著に表れるのが、第2障害での仕掛けどころです。
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