2025年08月09日(土) 12:00
昨年から3歳馬のダート三冠路線が新しくできて、その最終戦となるジャパンダートクラシックが大井で行なわれた。中央、地方がひとつになってダート競馬を盛り上げることになったが、さらにこの先にはダートの本場アメリカのクラシックがあり、視界が大きく開けている。そのダート戦線にあって、JRAからの足がかりとなる重賞が今週のレパードSだ。
昨年は、ユニコーンS3着からここに臨んだミッキーファイトが余裕を持って3番手から差し切って人気に応え、注目のジャパンダートクラシックは2着だったが、その後、名古屋大賞典1着、フェブラリーS3着、アンタレスS1着と力をつけて、この春の帝王賞で一気に大輪の花を咲かせている。今やダート界をけん引する存在と言っていいが、どうやらこの秋以降の目標に海外も視野に入れているようだ。
新潟のダート1800米のレパードSの存在は、間違いなく大きくなっていくだろう。
新潟のダートコースはコーナーがきつく、好位で運んで直線に入る先行勢が圧倒的に有利だ。急な坂もなく終いだけの追い込みは決まりにくい。3コーナーを回るとき、2〜5番手にいるものが有利で、ハナを切った馬が多く馬券にからんでもいる。こんな雰囲気に合いそうな馬を捜してみたい。もちろん、この先のダート界に君臨する可能性も加味して考えなくてはならない。
まず目に止まったのが、前走、東京のダート1600米の青竜Sを逃げ切ったポールセンだ。いずれもダートで、新潟の新馬戦1200米を勝ち、2勝目が中京の1400米、そして前走が初距離のマイル戦と、今回は距離延長がカギだが、後続の追い上げをクビしのいだことに加え、初めての逃げだったことを考えると、新潟の1800米なら息が入れられるだろう。左回りで3勝しており、父がアメリカで大活躍のサイヤーで使いながら強くなっていける馬だ。
実績上位の存在が、ジャナドリアだ。ダートで2連勝して3戦目に大井の雲取賞1800米を好位から抜け出して勝っている。4戦目の前走は羽田盃で3着と初黒星だったが、2番手からスムーズに運んでいて、勝ち馬がこの後の東京ダービーも勝った二冠馬ナチュラルライズだったことを思えば大健闘だったと言える。じっくり放牧されて立て直してきて、一年前に新馬を勝った同じ舞台、いよいよ再スタートと期待したい。
異色の馬と言える初ダートのヴィンセンシオだが、これも無視できない。春は皐月賞に臨んだが9着だった。外枠から出て最初のコーナーで不利を受け後方からのレースになり、後方から伸びてきたが不完全燃焼に終っていた。父がリアルスティールでダートでの可能性を秘めているし、祖母に名牝シーザリオならダートでの可能性はありそうだ。
「大舞台 挑戦状は 今ここで」
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。
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