【札幌記念】トップナイフが悲願の重賞初制覇 3度目の挑戦で陣営の想い実る

2025年08月18日(月) 18:00

単なる復活にとどまらない、再出発の1勝

重賞レース回顧

札幌記念を制したトップナイフ(撮影:高橋正和)

 過去2年の「札幌記念」は、2着、6着だった5歳牡馬トップナイフ(父デクラレーションオブウォー)が、ついに重賞制覇を達成した。2-3歳時に4回も重賞2着があったトップナイフは、3歳3冠にすべて出走した期待馬であり、中にはGIホープフルS2着、GII札幌記念2着も含まれるが、重賞には手が届かなかった。2歳秋以来13連敗は、2度も膝蓋骨(しつがいこつ)の手術をうけ、脚部に不安があったのが大きな原因。

 だが、管理する昆貢調教師、主戦の横山典弘騎手、手がけるスタッフの「このまま終わらせるわけにはいかない」。不屈の想いが結実したのが3度目の挑戦となった今回の札幌記念。他馬が避けた雨で柔らかくなった馬場のインを通ることができた。

 直線、粘るケイアイセナ(父ディープインパクト)、人気のホウオウビスケッツ(父マインドユアビスケッツ)の間を一気に割って抜け1馬身差の完勝。軌道に乗れば・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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