上位人気は1戦1勝馬たち

　今週末は、この世代にとっては函館2歳Sに続く2つ目の重賞、新潟2歳Sが行われる。2歳新馬戦が始まってからまだ3か月弱ということもあり、キャリアの浅い馬が多く、その中で人気を集めそうなのは底を見せていない「1戦1勝馬」たち。したがって、前走で勝った新馬戦の内容をどのように評価するかが予想のポイントになる。

着差ではなくラップに注目

　登録馬のうち、前走で新馬戦を勝った6頭のすべてが、メンバー中1〜2位の上がりを使って勝利した。

　 芝マイル付近の新馬戦において、メンバー中上位の末脚を使って勝ち切った馬は、レース自体の上がりが速いほど、次走での回収率が高い傾向にある(極端に上がりが速くなりやすい東京新潟組はデータから除外した)。バテた先行馬を交わしての勝利よりも、全体のペースが落ちない中で鋭い脚を繰り出した馬の方が、評価すべきといえる。

　新馬戦を勝ち上がった馬の評価においては、「2着馬につけた着差」や「走破タイム」が重視されがちだが、それらが目立つ馬は次走で過剰に人気を集めることが多く、馬券的に妙味がある存在とはなりにくい。

　着差や走破タイムだけではなくラップに注目することで、期待値の高い馬を見つけることができる。