2025年08月29日(金) 18:00
古馬3勝クラスには、2週後の中山にハンデ戦の「レインボーS2000m」、3歳馬には同週に「セントライト記念2200m」もある。例年、似たような日程だけに、日本海S2200mに出走する3歳馬は少ない。今年はゲルチュタール1頭だけ。ただ最近10年、この日本海Sに出走した3歳馬6頭の成績は[2-1-0-3]。好成績が残っている。
2018年に2着したケイティクレバーは、のちに東京ジャンプSなど障害5勝(平地3勝)の活躍馬。2023年の日本海Sを勝ったドゥレッツァは、直後に菊花賞を制してみせた。2024年の勝ち馬ヘデントールも直後の菊花賞を2着。隠れた出世レースのひとつだ。
ドゥレッツァはこの日本海Sが5戦目で4連勝となり、菊花賞を制して5連勝。ヘデントールは日本海Sが6戦目で菊花賞まで6戦4勝だった。浅いキャリアで古馬相手の中-長距離戦の2200mを勝って展望が大きく開けている。
今年ただ1頭の3歳馬ゲルチュタールもまだ戦歴6戦だけ。一気の出世がありえる。2走前の青葉賞2400mでは、日曜の新潟記念の注目馬エネルジコの「クビ、ハナ」差3着の惜敗だった。初の古馬相手だった前走の三田特別(重馬場の2400m)では5馬身差の独走を決めている。あの内容なら、今回の定量戦は3歳馬だけに負担重量はまだ55キロなので、3勝クラスなら十分に勝ち負けに持ち込める。
母キラービューティ(父ゼンノロブロイ)は、2021年のホープフルS1着馬キラーアビリティ(父ディープインパクト)の4分の3同血の姉。父ブリックスアンドモルタル(11歳。父Giant’s Causeway)はまだ大物は輩出していないが、北米の芝9〜12FのG1・5勝馬で、これからの注目種牡馬の1頭。
産駒には日曜の新潟記念の伏兵アスクカムオンモア、そしてこのゲルチュタールなど、芝の中-長距離戦で出世しそうな成長株がしだいに多くなってきた。
相手妙味は、新潟芝コース[1-3-0-1]のウインオーディン。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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