2025年08月30日(土) 12:00
サマー2000シリーズはこの3年、規定の13ポイント以上かつ1勝以上を挙げた馬が出なかったため、チャンピオン該当馬が出なかった。今年はすでに2頭が条件を満たしていて、シリーズチャンピオンは、上位馬の結果次第ではあるが、どれかが獲得できることになっている。
ヴェローチェエラ、コスモフリーゲンは函館記念と七夕賞をそれぞれ勝っており、一歩リードしているが、シェイクユアハート、ディープモンスターは結果次第ではチャンスをつかめるところにあって、今年の新潟記念はその面で注目度は高い。それに加え、今年からハンデ戦から別定戦に変更され、例年以上に強力な顔ぶれになっている。
これまでは、トップハンデ馬が苦戦していたり、一番人気馬が6年連続大敗していて、わずかに昨年の3着がその中で着順が良かったという状況だったが、今年からはこの傾向に変化があると見ていいだろう。別定戦なら流れが変わると読んで検討したい。
昨年8番人気で2番手から抜け出して勝ったシンリョクカ(牝4)は、阪神JF2着馬でクラシックで期待されていたが、桜花賞、オークスは6着と5着と善戦どまり、新潟記念が待望の重賞初制覇だった。春に骨折し放牧明けの4ヶ月半ぶりの実戦だったが、見事に復活してみせていた。
これまでシリーズを戦ってきた馬に、秋競馬をにらみ休養明けでここから再スタートする馬がどう挑むか、毎年、新潟記念のポイントのひとつになってきたが、今年もその例にもれることはない。
メンバー唯一のGI馬ブレイディヴェーグ(牝5)は久々に走る条件が整っている。一昨年のエリザベス女王杯を制してから昨秋の府中牝馬Sで勝ってはいたが、その後は善戦どまりが続き、前走安田記念小差の4着と力は見せたが、これまで連対を果たした6戦いずれもが1800米以上の距離。今回の2000米はベストの距離だし、しかも左回り、さらに別定の56キロと条件は揃った。秋に向けていい結果をと期待したい。
続いて、この流れを受けてクイーンズウォーク(牝4)を。春は金鯱賞を勝って、前走ヴィクトリアマイルがクビ差の2着。他にローズSやクイーンCの勝利があり、地力は高い。走り慣れた2000米、実績を挙げてきた左回りと、これも条件が揃っている。
未知の部分が多いのが、3戦3勝で青葉賞を勝って以来のエネルジコ(牡3)。体調を考え日本ダービーを見送っていたが、これまで全てで上がり最速をマークしている。春より成長したこととこの脚質から直線の長い新潟で復活といきたい。
シリーズチャンピオンをという観点からは、函館記念を勝っているヴェローチェエラ(牡4)の成長に期待する。前走札幌記念は後方から差を詰めるだけで5着だったが、新潟ならこの戦い方で上位に食い込める。
「この2000 実りの秋へ レディーGO」
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
長岡一也「競馬白書」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。
出馬表
新潟記念
オッズ
新潟記念の人気をチェック!
特集
新潟記念を完全攻略!
コラム
帯広競馬&門別競馬で
開催最終週らしく末脚が生きやすいレース
競輪
競輪を気軽に楽しもう!全レース出走表・競輪予想、ニュース、コラム、選手データベースなど。