【新潟記念】5歳牝馬シランケドが重賞2勝目 スローの展開を上がり最速「32秒4」の末脚で差し切る

2025年09月01日(月) 18:00

父デクラレーションオブウォーはサイアーランキング急上昇

重賞レース回顧

新潟記念を制したシランケド(撮影:小金井邦祥)

 GIII格の夏のローカル重賞だが、今年からGレースでの勝利実績も関係する「別定重量」戦に変わり、GI馬ブレイディヴェーグを筆頭に例年以上の好カードになった。

 直前の放馬負傷で、人気馬の1頭クイーンズウォークが競走除外になる残念なアクシデントがあり、その結果、24億円強もの返還金が生じた。それでも昨年を44パーセントも上回る66億円を超える売り上げ(実際は90億円強)が記録されたという。好メンバーの対戦する番組が組まれると、売り上げは飛躍的に増大する。

 昨年と同じ1分58秒0で決着したレース全体の流れは、前後半の1000m「60秒5-57秒5(上がり33秒2-11秒3)」。いかにも波乱をもたらしそうなスローバランスになったが、勝ったのは2番人気の充実著しい5歳牝馬シランケド(父デクラレーションオブウォー)。小差2着が秘める可能性大の3歳牡馬エネルジコ(父ドゥラメンテ)。

 馬連580円も、馬単1170円も新潟記念の最低払い戻し金額だった。ランキングや実力が反映する別定戦らしい結果だったと同時に・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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