【愛チャンピオンS予想】シンエンペラーが2度目の挑戦 強敵ドラクロワなど4頭の3歳馬が立ちはだかる

2025年09月12日(金) 18:00

シンエンペラーのファミリーが日本でも2頭出走予定

 少差の3着だった昨年に続き、4歳になったシンエンペラー(父Siyouni)が再び愛チャンピオンS(芝10F。発走は日本時間13日25時30分)に挑戦する。昨年より明らかにパワーアップしているから、期待は高まる。

 ただ、昨年58.5キロだった負担重量は古馬になったので61キロ。そのため最近10年で3歳馬が7勝もしているレースであり、強敵とされるドラクロワ(父Dubawi)を筆頭に、8頭のうち半数の4頭が3歳馬である。

 凱旋門賞を狙う前哨戦にしては少しも楽なレースではないが、ここで61キロを克服して勝ち負けできれば、59.5キロの凱旋門賞に大きな展望が開ける。全兄ソットサスは4歳時の2020年、このレースの4着をステップに不良馬場の凱旋門賞を激走して勝っている。

 2021年からアイルランドで供用後に日本に輸入されたソットサス(9歳。仏産)はもちろん注目の種牡馬。シンエンペラーが快走し、初年度産駒の持ち込み馬の3歳セナスタイル(日曜のローズS出走)が好走すると、ソットサス一族の評価は高まる。

 たまたまだが、今週はソットサス、シンエンペラーのファミリーの出走馬が、シンエンペラーを含め、3頭もそろった。中山の「初風S」の伏兵トーラスシャイン(父ファインニードル)は、母がソットサス・シンエンペラー兄弟とイトコにあたるスターライト。勢いに乗る一族だけに軽視できない。一族の関係は次のようになる。

☆プルミエールクリエイション(牝1997)
  リオズスターレット(牝2005)
   スターライト(牝2014)
    トーラスシャイン(牡2021)初風S
  スターレッツシスター(牝2009)
   ソットサス(牡2016)
    セナスタイル(牝2022)ローズS
   シンエンペラー(牡2021)愛チャンピオンS

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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