【オールカマー予想】出走間隔が空きやすいレースで狙いは?

アプリ限定 2025年09月17日(水) 12:00

こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。

今週のれん氏が注目したのは、中山競馬場で行われるオールカマー(GII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!

休養間の成長がアドバンテージに

 中山2200mのコースについては冬のAJCCの時書いたように、スタートしてすぐに上り坂に入り、1〜2コーナーの中間で最高点を迎えるまでそれが続くことから序盤のペースはそんなに流れない傾向。ただ残り1200m手前から下りに入ることで早い段階でペースが上がることが多いことで、前走で上がり上位の脚を使っていた末脚がある馬の方が狙いやすいコース。

 ただオールカマーは毎年秋の中山開催3週目に行われ、ちょうどこの週からCコースに替わることになる。昨年10番人気のアウスヴァールと12番人気のリカンカブールが行った行ったの形で2・3着に粘り込んだのは記憶に新しいが、これに限らず毎年秋のきれいな馬場状態の上にコース替わりで使われた馬場がカバーされるので、内枠先行有利のレース傾向は否めない。

 ただ、結局スローの上がりだけの競馬で脚を余すような事態にはなりにくいコースなので、過去10年全てで5番人気以内の馬が勝利し、単勝回収率142%、複勝回収率89%と比較的人気馬が強いレース。その中でも若い馬の成績が抜群に良く、特に4歳馬は過去10年全馬ベタ買いでもプラスとなっている。

のれんの腕押し

 その理由として考えられるのが、オールカマーというレース自体が多くの馬が休み明けで臨んでくるレースであるということ。夏場に少ない別定戦のため実績馬の始動戦となる事も珍しくなく、過去10年で単勝オッズ40倍以内の79頭のうち64頭が中8週以上間隔をあけての出走だった。

 そうなるとその間に競走能力が変わっている可能性も大いにあるわけだが、サラブレッドはJRA競走馬総合研究所の研究によると4歳の秋ごろまでは成長するという結果が出ている。セントライト記念や神戸新聞杯が同時期にある以上3歳馬が出走してくることはまずないので、4歳馬がそれ以上の年齢の馬に休養間の成長というアドバンテージを取れていることになる。

 今年は登録段階で11頭と頭数も揃わず、4歳勢が実績で考えても上位のメンバーなのでそれを中心として回っていく事になりそう。

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のれん

人気落ちを狙い、買い時を逃さない俺プロ出身の人気予想家。本格的に競馬予想を始めてから僅か3年で年間回収率115%を達成し、2021年11月にウマい馬券でデビューを果たした。馬場や枠順はもちろん、血統・馬体・走法などから見る適性も重要視しており、その実力には現在活躍中のプロ予想家たちも絶賛している。

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