【イサ殿下御来場記念予想】ヘニーヒューズ産駒のハビレに期待 時計勝負のダートで持ち前の切れ味を生かす

2025年09月19日(金) 18:00

近年変わりつつあるダート向きサイアーランキング

 つい3年前、2022年の「ダート限定全日本種牡馬ランキング」の上位3頭は、1位ヘニーヒューズ、2位シニスターミニスター、3位パイロ、だった。

 しかし、今年2025年は現在のところ、まだ差は少ない途中の順位だが、

 1位ドレフォン(12歳)
 2位キズナ(15歳)
 3位ホッコータルマエ(16歳)

 ちょっと前まで上位を争ったシニスターミニスター(22歳)、ヘニーヒューズ(22歳)、パイロ(20歳)は、タフな種牡馬なのでまだ健在ではあっても、微差とはいえ少しずつ順位を下げている。ダート向きサイアーのランキングは一気に変動している。

 ただ、中山の11R「イサ殿下御来場記念(ダート1800m)」には、たまたまではあるが現在の上位3頭の産駒は見当たらない。

 多少順位は下がったとはいえ、まだ衰えない種牡馬ヘニーヒューズ産駒のハビレに期待したい。ハビレの父ヘニーヒューズは米最強のストームキャット系。同父系の代表格イントゥミスチーフは目下6年連続北米サイアーランキング1位だ。

 同じ4歳馬ジャスパーロブスト(父Khozanは3代父ミスタープロスペクター)の目下の上昇ぶりは侮れないが、ハビレは予測される時計勝負のダート大歓迎。締まったダートの2、3走前に示した上がり35秒台の切れ味が生きる。

 鞍上のJ.モレイラ騎手は、短期免許で今年は先週まで、JRA重賞5勝を含め[29-14-13-29]。連対率は50パーセントを超えている。ライバルのジャスパーロブストをマークしながらの追走になるとき、1キロ軽い57キロなら好勝負だ。

 種牡馬の変化と歩調を合わせるように、産駒のダート界の世代交代は早まっている。乗り替わりのコンビが多いなか、前走と同じC.ルメール騎手の4歳馬ムルソー(父レイデオロ)はクラス2戦目で変わるはずだ。続いてゼットリアンだが、穴馬にはカンピオーネ(父ヘニーヒューズ)を加えたい。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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