2025年09月20日(土) 12:00
今年のダービー馬クロワデュノールが凱旋門賞に向け順調に始動したことで、本番での戦いぶりが楽しみになった。ロンシャンでの始動戦を勝ったことで、叩き良化型のこの馬のこと、さらなる上をと思いたくなる。どこまで日本の競馬が進化しているか、その年のダービー馬だけに期待は大きい。
同じ世代の神戸新聞杯組にも、一つの目安になるだけに、春一緒に戦ったものたちへの関心も高くなる。折よく春にしのぎを削った皐月賞馬で日本ダービー6着のミュージアムマイルがセントライト記念を快勝したばかりで、この後は菊花賞ではなく天皇賞(秋)で古馬と戦うことになっており、世代を超えた統一王者を目標にしているのも興味深い。
ダービー馬も皐月賞馬も、この秋は菊花賞ではないところに、トライアル神戸新聞杯での別の盛り上がりが見られるということだ。
かつて、ここをステップにクラシック三冠を達成したディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルの時代が懐かしくなるが、今年は別の意味で、将来記憶に残る年になるだろう。
神戸新聞杯はこの10年、3番人気までの馬が9勝もしていて、残る1勝が5番人気馬ということで、大方、期待通りにおさまってきた。さらに加えれば、日本ダービー組が9勝で、これ以外からの挑戦は、かなりきついとも言えるのだ。
こう見てくると、今年は日本ダービー3着のショウヘイの中心が堅そうだ。好意差しのタイプで、日本ダービーでは渋太く伸びてきていた。京都新聞杯で重賞初勝利で、日本ダービーは6番人気。先に抜け出したクロワデュノールを追いかけていて、ラスト1ハロンの差は広がってはいないぐらい粘り強さを見せていた。
当然、日本ダービー5着のエリキングにもチャンスがあるだろう。2歳時、無傷の3連勝で京都2歳Sを勝っており、秘めた素質はかなりの筈だ。その後骨折で休養していて、4戦目が皐月賞で大敗したが、日本ダービーではメンバー最速の上がりを発揮できていた。ひと夏を越しての成長度合いから考えると、本領発揮の魅力はこっちの方と言えるかもしれない。
阪神の広い外回りコースの2400米だから、ショウヘイにエリキングがどこまで迫れるか。いい勝利になることは間違いない。
あとは入着狙いということになるが、年明けの若葉S1着まで5戦連続で連帯を外していなかったジョバンニをを。不利を受けた皐月賞は4着、日本ダービーは力んで余力がなくなり8着に終わったが、ホープフルSでクロワデュノールの2着に入った素質馬だけに、精神面の成長が期待できる秋初戦。最後の一冠へ大きく前進とみたい。
そしても一頭が、2戦2勝のライトトラック。これまで1800米までしか走っていないが、レースぶりから距離がのびた方がいいキタサンブラック産駒。
「目標へ 力いっぱい 踏み出して」
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。
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