【滋賀国スポ企画! 池添学調教師×戸本一真選手対談】「メンバー同士で口も利かず…」──“初老ジャパン”92年ぶり快挙の裏側/第2回

アプリ限定 2025年09月26日(金) 18:02

馬ラエティBOX

▲92年ぶり快挙の裏側を告白!(写真提供:戸本一真選手)

毎年秋の恒例行事、国民スポーツ大会が44年ぶりに「馬のまち栗東」を有する滋賀県で開催されます。この大会に馬術競技滋賀県代表選手として、JRA栗東所属の池添学調教師が参戦します。それに際しnetkeibaでは、池添師の大学時代の馬術部の後輩であり、昨年のパリ五輪で“初老ジャパン”の一員として日本勢93年ぶりのメダル獲得を果たした戸本一真選手をお招きしての豪華「先輩後輩対談」を実施!

第2回の今回は、昨年のパリ五輪92年ぶり快挙の舞台裏について。出場権を逃すところからのスタートなど、決して平坦ではなかった銅メダルまでの道のりを戸本選手が赤裸々に明かします。「メンバー同士で連絡もとらず、口も利かず…」という“衝撃エピソード”の真相とは──。

前回はこちら▼

【滋賀国スポ企画! 池添学調教師×戸本一真選手対談】過去には優勝経験も…「僕がちゃんと演技できるとみんな思ってない(笑)」/第1回

(取材・構成=不破由妃子)

大舞台で感じた「普段の力を出す」ことの難しさ

──今回はこのような貴重な機会をいただいたので、いまだ色褪せないパリオリンピックでの快挙について改めて舞台裏を振り返りながら、その価値を掘り下げていきたいと思っています。日本馬術界にとって92年ぶりのメダル獲得となったわけですが、まずはそれがどれほど快挙なのか、池添先生からご説明いただけますか?

池添 僕が生きているうちに、まさかオリンピックでメダルが獲れるなんて到底思っていませんでした。僕が生きているうちにどころか、その先も不可能だと思っていたくらいです。だから、ビックリというより、ただただ感動でしたね。本当に素晴らしかった。

 総合馬術は、確かにオリンピック以前の段階でかなり惜しいところまでいってましたが、やっぱりヨーロッパ勢が強くて、その“惜しい部分”を超えられないというのが続いていて。個人種目での入賞も、戸本の東京オリンピックでの4位入賞(総合馬術)が89年ぶりという快挙でしたからね。それくらい、世界とは差がある競技だったから。

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