【京都大賞典予想】開幕週の京都外回り!京都大賞典を徹底対談!

2025年10月03日(金) 12:00

「有利な馬がすぐ分かる競馬場コース事典」著者である馬ノスケと「芋づる式に期待馬を見抜く! レース回顧の新常識」著者であるヨメウマによる今週のメインレース展望。コース適性とレース回顧のコラボレーションから出走馬をチェックする。

馬ノスケ(以下、ノスケ)「先週のスプリンターズSでは、注目馬に挙げたルガルが、大外枠に入ってしまい、しかも出遅れるという残念な結果でした。こればかりは仕方ないですね。気を取り直して今週は京都大賞典を予想していきたいと思います。よろしくお願いします」

ヨメウマ(以下、ヨメ)「よろしくお願いします!」

ヨメ「まず伺いたいのが、このレースは毎年差し有利の傾向が強いイメージですが、なぜこのような傾向にあると考えていますか?」

ノスケ「東京や阪神外回りも似た傾向が出るのですが、直線の長いコースは、速い上りを出せる馬場だと差し馬有利のバイアス。逆に上りが掛かる馬場だと先行馬が粘り込みやすいバイアスが発生しやすいです。京都大賞典は開幕週で速い上りが出やすいですし、エアレーションもされクッション性が確保された馬場でもあるので、差し馬の好走が目立つ傾向が出ています」

ヨメ「ありがとうございます。内外の有利不利などはあるのでしょうか?」

ノスケ「京都外回りでペースが緩みやすい中距離は特に、内有利のバイアスが出やすい傾向です。4コーナー外を回すとロスが非常に大きいので、開幕週なら内をロスなく立ち回って速い上りを使える馬に注目しています」

ノスケ「更に踏み込むと、京都で行われた京都大賞典は、2017年以降に6回行われていますが、内5回をディープインパクト産駒が勝利しています。その後継馬であるキズナ産駒もディープボンドで2年連続好走しているので、ディープインパクトの血脈には注目が必要です」

ヨメ「ありがとうございます。枠順や血統が注目になりそうな一戦ですね」

ノスケ「私からも質問です。京都大賞典のメンバーを見ると、良いメンバーが揃っている印象ですが、その割に想定1番人気が、実績がまだあまりないアドマイヤテラということで、GI実績豊富なドゥレッツァやショウナンラプンタを差し置いての想定1番人気ですが、この辺りいかがでしょう?」

ヨメ「前走の目黒記念はスロー瞬発力戦で能力は見えづらいレースではあったのですが、後半4ハロンが46.4秒を余力のある勝ち方だったところは一定の評価をしています。また、世代レベルの話になりますが、現4歳馬の特にダービー組はあまり評価していなかったのですが、アドマイヤテラは菊花賞から開花し始めた馬でもあり成長力もあります。メンバーレベルの高い菊花賞での実績もありますので、人気となっていますが、能力見込んで評価したい馬になります」

ノスケ「私も菊花賞のメンバーレベルや内容は高く評価しているので、このメンバー相手にどこまで台頭出来るか注目です。ただ長距離適性や晩成傾向の強い血統構成なので、本格的に狙いたいのは来年春の長距離路線と私は考えています」

ヨメ「それでは注目馬を見ていきましょうか」

馬が合うから一心同印
馬が合うから一心同印

ノスケ「今回はドゥレッツァの被りになりますね。ヨメウマさんの見解をお聞きしたいです」

ヨメ「前走の宝塚記念は上りの掛かる馬場だったので、高速馬場が得意としているこの馬にとっては度外視可能です。評価しているのはドバイシーマCです。このレースは差し有利のバイアスを先行して3着に粘り残す競馬でした。4着のレベルロマンスはGIを9勝している馬ですから、この馬に先着したのは高く評価しています」

ノスケ「なるほど。レベルロマンスに先着した実績は相当高く評価できる要素ですね!能力評価に関しては私も同意見です」

ヨメ「馬ノスケさんは、ドゥレッツァの適性面を評価した形でしょうか?」

ノスケ「はい、今回の条件への適性が高い馬だと思っています。父ドゥラメンテにヘイロークロスを持つなど、機動力やスピードと持続性能に長けた馬です。特に注目は母系にプリンスリーギフトやラインゴールドの血を持っているので、下り坂への適性が高い馬だと言えるでしょう。これらの血は天皇賞春を制したフィエールマンも保持していました」

ヨメ「実際に菊花賞も強い内容でしたよね。距離適性に関してはどう考えていますか?」

ノスケ「ウェルシュフレイム牝系というスタミナ豊富な血を持っていて、菊花賞を圧勝した実績からもベストは京都長距離と考えていますが、ジャパンカップ好走やドバイシーマCで強い内容を消化しているように、2400mも守備範囲です。東京のジャパンカップよりも京都大賞典の方が合うとも考えていますし、高速馬場適性も高いです」

ヨメ「なるほど。距離を更に伸ばした方が良いとはいえ、2400mでの実績や下り坂適性を評価している感じですね。私も能力や高速馬場適性を高く評価しているので、適性含めお互い高評価ということで、今回注目馬の筆頭に挙げさせてもらいます」

ヨメ「次に、馬ノスケさんが注目されているショウナンラプンタについて伺います。この馬は高速馬場への適性があまり高くないと考えていますが、その辺りどう思われますか?」

ノスケ「私も同意見で、この馬はパワー勝りな印象があります。お母さんがアルゼンチンのダートGI馬で、父キズナもパワー豊富な血統です。馬体重も前走時544kgですから」

ヨメ「なるほど。聞けば聞くほどパワー勝りな印象が強くなりました。それでも注目されたのは、どういった点なのでしょうか?」

ノスケ「まず今回注目しているディープインパクト系の血を持っている点。そして、セクレタリアトとサーゲイロードのニアリークロスを持っているので、下り坂への適性を高く評価していて、実際に菊花賞を僅差の4着だったり、天皇賞春3着など、京都外回り適性を高く評価して注目馬に挙げさせてもらいました」

ノスケ「ヨメウマさんが今回注目馬から外した理由はどういった点でしょうか?」

ヨメ「まず昨年のダービー組を高く評価していない点。その後のレースでも強い内容で走れているんですが、スピードが足りずあと一歩が及ばない。善戦マンではあるので能力は評価できるのですが、スピード不足を考えると高速馬場想定の今回は適性面で注目から外した形になります」

ノスケ「ありがとうございます。私もパワー豊富で高速馬場がベストとは考えていないので、勝ち負け争いに加われるかと言えば難しいラインですが、京都適性の評価で馬券内争いの可能性は高いと考え注目馬に挙げさせてもらいました」

ヨメ「実際に毎回3.4着辺りで一定の結果は残し続けていますもんね」

ヨメ「では、最後にまとめると、ドゥレッツァは能力・適性ともに高評価ということで、本コラムからの一心同印馬とさせていただきます。本日はありがとうございました」

ノスケ「こちらこそ、ありがとうございました!」

※枠やオッズなどを含め、直前情報によっては印が変わることもあります。両者の最終見解は「ウマい馬券」内で掲載されますので、以下のボタンからご覧ください。

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ヨメウマ&馬ノスケ

ヨメウマ氏と馬ノスケ氏という別々の強みを持つ予想家が、週末重賞についてそれぞれの見解を語り最終的にコラムとしての印を導き出す予想対談コラム。

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