2025年10月03日(金) 18:00
4歳ウェットシーズン(父Mendelssohn)は、気難しい気性を解消するため3歳夏に去勢された。それが正解。それ以降、のびのび走れる東京ダート1600mを専門に4戦して[3-1-0-0]。格上がり初戦の前走、稍重とはいえこの距離を1分34秒0の快時計(自身の中身58秒2-35秒8で5馬身差の独走。最後は余力さえあった。
オープンへの格上がりの今回、最内枠を引いたのは不安だが、幸い強力な先行タイプはいない。互角のスタートなら好位追走の形に持ち込めるはずだ。賞金別定戦なので、57キロの負担重量は、58キロ、あるいは60キロの馬より断然有利になる。中間の天候から走りやすい時計勝負のコンディションが期待できる。
父Mendelssohn(その父Scat Daddyスキャットダディ)は、現在6年連続して北米のリーディングサイアーに君臨するInto Mischiefイントゥミスチーフの弟。さらに26戦18勝(GIを11勝)の女傑Beholderビホルダーの弟にもあたる。3頭の父はそろってStorm Catストームキャット直父系なので、半弟より血のつながりは濃い。
Mendelssohnは送った世代数の少ない新進の若い種牡馬(10歳)ながら、早くも総合種牡馬ランキング上位に進出しかかっている。
ウェットシーズンの母と同血にも近い姉グレイスホールは米G1勝ち馬。この牝系の日本の活躍馬にはJBCスプリントなどダートで10勝したバンブーエール(父アフリート)がいる。9月17日の大井の東京記念を3着したナチュラルハイ(父スクリーンヒーロー)も同じ一族。ことダートならまだまだ上昇が期待できると思える。
同じストームキャット系のドレフォン(現在、日本のダート限定種牡馬成績1位)を父に持つマテンロウコマンド。2走前の1分34秒3が光る4歳レディントンが相手本線。状態のいいダノンザボルケーノ、サルヴァトーレが伏兵。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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